終と始 |
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人間は命で生きているのだろうか。人間であることに疑問を抱いた。 ネクタイを結んでブレザーを着る自分を鏡で見ると、赤の他人を見ているような気分になる。 これが自分だと信じられないのだ。 音のない家、遊び道具さえ置かず、料理というものに興味を持たない人間が、人の形と顔を持っていることに言い表せない矛盾が出る。 ……心には何もありはしない。環境によって何にでも変わってしまうだろう。それでいて冷たくもなり、熱くもなれる自分はさし詰め原油と言ったところか。 原石じゃないんだ。 ……黙っていたって何も起きない。決められているように、そう、環境の流れのまま学校に行こう。 サボってもサボらなくても何も感情を刺激しないなら、普通に生きる方が少しは楽しめるだろうさ。 部屋から出た。 # 通学路の住宅街を一人で歩いている。 午前7時だからか、私と同じ制服を着た学生は見かけない。それはそうだ、早く出過ぎているのだから。 昨日たまに漫画を立ち読みした恋愛漫画の流れで言えば、こういう時に最初に出会った男と恋人になってハッピーエンドを迎えるのだ。 ただ私みたいな中学生のなりたてが出会ったとして体の関係を持つ程の展開はありえなさそうだが。 やはり物語は高校生からでなければ面白くないのかも知れない。 なに、自分第一という訳じゃない。つまらなくなれば面白くしてやるさ。 そういや今までピンとくるような男と出会ったことがない。ああ、たった100人の年の近い男を見たくらいでそうなる訳ないか。 親の名前さえ忘れる程の無関心の塊である私がそう考えているのだ、適当に男を作っても必ず幸せにはなれない。 そもそも若いまま死んだ方が美談になるのではないか。交通事故に遭いそうな子供を庇ったりして。 なんでどうでもいい子供なんか庇うんだろう。狂ってるのかな。 何か面白いことないのかなー。 何を求めるでもなく辺りを見渡し、周りと比べて少し大きめな一軒家から私と同じ制服の少年が出てくるところを発見。 体型と制服のサイズが若干合わない姿を考え見るに、恐らくこれから入学式を迎えようとする同級生の可能性が高い。 私のマイペースな徒歩でさっき出発した自宅とこの場の距離を考慮すると、七時出発から七分経過して約七時七分。 成る程、変人だ。 少年の朝早くからの出発に少し仲間意識と興味を抱いて、その辺の電柱に身を隠しながら尾行する。 少年は一度だけ凡人では捉えきれない程の短さで不自然な首の振動を起こし、何事もないかのように普通に道を歩く。 私の存在を感知している。いい聴力だ。 このまま尾行するのは得策ではない。すぐに気付かれる。それほどあの少年はハイスペックだ。 首元のネクタイを緩め、手さげのバッグを肩に引っ掛け、電柱の側の塀を乗り越えた。 知らない民家である。住人に気付かれないように潜みながら、一気に反対の塀まで走って乗り越える。 河川敷に出て左側の向こうに架けられた橋を目標に、一呼吸。 これは……一目惚れだ。 一歩。二歩、三歩……細い脚を限界まで力ませ、加速させた。 距離五〇〇メートル、制限時間は五分七秒。それを過ぎれば初恋は絶対に実らない。 知らないことは知らないが、理解できないことは何もない。この胸の鼓動は喜びで高まっている。 最上級難易度の人生、私だけは挑ませてもらおう。 成長しきれていない肺と脚は無理で動かし、容赦なく頭痛に襲われる。 努力のバーゲンセールである。全て買ってしまおう。 代金は私の全てでいい。 やっと意味不明な違和感から解放されるのだ、これで安心して死ねる。 世界の中心でふんぞりかえっている神とやらにようやく傷を負わせられるような感覚と言えば良いだろうか。義務と権利の概念をねじ伏せられる気がしてならない。 面白いのではなく、ただ嬉しい。 絶対に凄いことをしてやる。 出すだけ出した速度を無理矢理橋の前で止め、脚を捻りながら転倒し、バッグから携帯電話を出して軽めに地面に叩き付ける。 ヒビが入っているのを確認した後、足を引きずりながら出来るだけ橋の向こうまで走った。 「す、すごい、神の怒りに当てられて、手が震えている……ふふふ!」 普通にしていたら気付かなかったはずだ。誰もいないはずなのに、吐き気がする程の威圧を感じるなんて。 今、最高に運命から外れている気がする! 感覚的なものだとして、それを信じないということをしてやるものか。信じてやる、信じてやる、常識を無視してやる。 残り三秒で少年が私の携帯電話を拾うはずだ。ならば足なんか引きずっている場合ではない。痛みを受け入れ、脳の警告を無視しろ。 「……んふう、ふぅ、ふう……う、ふう……。ふ。あっ!」 振り返った。 向こう側に確か何かを落としたような気がする。 芽生えた違和感に背中を押されてバッグを漁ると、赤色の携帯電話が無かった。 落としてしまったようだ。 邪魔なネクタイを完全に外してバッグに乱雑に突っ込みながら、第一ボタンを開けて少しはだけさせながら元の場所に戻ってみる。 向こうには私と同い年くらいの少年がこちらに歩いてきており、バッグの他になにやら手に持っているようだ。 もしかすると……と、駆け足気味に向かった。 「うっ、踏ん張れ私」 足の痛みに負けるな。 無理矢理正常を装いながら少年との距離一メートルまで接近できると、思考を高速回転させる。 さて私はどうする。私は少年の好みの女性を演じる……違うな、そのものにならなければならない。 何が好きなのか? 股の緩い女子中学生か? 堅苦しい女か? それとも一貫して変人なガキか? この男は理想が高そうだぞ。どうでもいいことを嫌いそうな目だ。 この日のために私は自分の個性というものを放棄し、人格形成を止めている。 終わりと始まりなんかではない。私は初めてを本当に愛したモノへ捧げることこそ一番の愛だと思っている。 何にする。何にすればいい。何がこの男の心に届く。 ……思うこと、感じること、理想に捧げるというのなら、むしろ全てをこの男に捧げてみるのはどうだろうか。 彼のこれからを予想すると、私にとってとてつもない理不尽が襲うだろうということは肌で嫌というほどに感じ取れる。 人ではない概念そのものが確かにあるのだ。見えない、聞こえない、臭わない、触れない……それがなんだ、それでもいるのだ、何かがこの場所に。 ならば芽生えた恋に浮き足立つよりも、全てにおいて勝つ。徹底的に。 そうだ、捧げよう。全てを彼に捧げよう。 そうすればいくら概念と言えども、私に敗北という決定的な証拠を与えることなど不可能だ。 いいよ、魂も捧げてやる。 自分もあげるよ。 私は私を捧げる。 # なんだこの女。理解できんぞ。 一目見た時、底の見えなさがあからさまにかんじとれ、、少し後退りしてしまいそうになった。 曇り空の薄暗い背景に、サビとヒビの目立つ橋の真ん中で、背が一般的な女子中学生よりやや低く、それでいて細身で、肌は白く、黒い髪に金髪が数本混じった赤い瞳の少女が目の前に立たれていては、奇妙な感覚を受けても仕方あるまい。 ギギ……。 不快な音が頭上から聞こえる。 「最初に一目惚れした人と最終的に結ばれる場合、最初に言葉を交わす時にどういうものが良いですか?」 と、別のことに気を取られていると、少女からいきなり変なことを訊かれた。 ……答えた方がいいのか? 「そりゃあ、めちゃくちゃな会話で印象最悪から始まって、最後に一番ラブラブなカップルになった方が人生最高じゃないかな」 ぽかんと不思議そうに俺を見ると、 「……ほう」 なんだよ何に納得してんだよ。 「では、恋愛対象は上中下でどれが好みでしょうか?」 「下」 「体型は?」 「細身」 「性格は?」 「なんでもいい」 「なんでもいいですか。なんでもいい性格ですか。難しいですね」 「なんでもいいという性格と受け取ってないか?」 「なんでもいいのでしょう?」 ギギ……ガシャッ!!! 頭上から鉄骨が落ちてきた。 ガシャッ!! バキバキバキッ!! ……人生とは粗末なものだと、神は仰るのか。 俺と少女はあっけなくも、不幸な事故により死んだのだった。 ✳︎ 生まれ変わりって何故だか信じ難い。 要は、今の自分を形成するものを赤の他人に移すということで初めて他人を自分に出来ることだと思っている。 そんなことが何の準備もせずに突然死んで、はい生まれ変わりましたっていうのは納得が出来ない。 道端で死んでいる猫が数年後か、数十年後かに同じ場所で、同じ体型で、同じ物を胃に詰めて、同じ毛色の猫が死んだ姿とそっくりのまま死んでいたのなら、確かに運命というものを感じ取れるだろうが。 しかしそんなもの1%の可能性にも満たないだろうし、もしかしたらと言ってもほぼほぼゼロだ。 自殺する人というのは、死んだ後もまたどこかで生き返ると思っているから出来るのだ。手足をもがれようが、首が折れようが、生きる意思を最期まで持ち続けなければならない。間違っても自分の意思で死ぬことなどあってはならない。 ほぼゼロの可能性に賭けることなど、神はともかく人間がしてはいけない。 ならば、俺はまだ生きているべきではないか。 そして、不快であろうとも、目の前の蟻を踏み潰してしまうのはもったいないことではないか。 グラウンドの隅の草木が生えた場所で日陰に入りながら、蟻の巣を見てそう考えていた。 やがて飽き、グラウンドを見渡す。 うるさいガキどもが柔らかいボールで遊んでいたり、一輪車に乗っていたり、小さいブランコをこいだり、綺麗な服を泥で汚しながら駆けっこをしていたり、そんな騒がしい連中を見ているとそれが何になるのかと疑問が尽きない。 楽しければ勝ちなのか? そもそもそれは本当に今することなのか? 疑問が生まれるから動かない。意味を見つけるまで行動しない。 動くより考える方が賢い生き方だ。人間ならば。 だが……ここで問題がある。 時刻む限り、全てにおいて可能性は無限大に広がっている。可能性を狭めると選択肢、夢を持つと宿命となる。 俺は生憎可能性にすら手を出さない。人生最高のきっかけとなる可能性をぼんやーりと探しながら、ずっと一人で考え込んでいる。 しかし、環境に流されるなんて愚か者のすることだ。身もプライドも傷つけられそうになり、素直に周りに合わせて動こうとするなど不幸と呼んでいい。 環境に流される者を生き物とは呼ばない。環境に流されれば環境の一部になるだけだ。 だから俺は一人で無駄とも思える時間の使い方をしても、体が動きたがろうが頭で押さえつけられる。 猿じゃねぇんだから。 「……ちちちっ」 草木とグラウンドの境界の向こうから、金髪混じりの細身の少女が子猫を誘い出すかのように手招きしている。 紛らわしい言い方をやめると、すぐ目の前でこちらを呼んでいるのだ。 可愛いとは少し違う。綺麗という印象が強い。 膝丈のスカートから伸びる脚は傷一つなく、日に焼けず白く、人形のように完璧に整った顔と容姿。 悪魔か……? 「やめろ恥ずかしい」 すると少女は少し笑った。 茂みを優雅にかわして俺の隣まで近づき、俺の見た光景を一緒に眺める。 「ふぅ。そろそろ傍観者もやめてはいかかですか? あなたが才能を爆発させて大暴れするのを楽しみにしています」 「無茶言うな。俺のような捻くれ者はここがお似合いだ」 「今のあなたは人としての魅力があまりにも薄れていますよ」 「それでけっこ……?」 煽られてるのかと彼女に振り向いた時、とてつとない違和感が言葉を止めた。 数十本の金髪が……全体の半分まで増えている。 「どうしましたか?」 「……もしも、俺が引っ越すことになって、ここで人との関係を築く必要がない場合は今の俺の行動を認めてくれるか?」 奇妙なことに……数秒毎に金の髪が黒に変わっていく。 「もちろん、私と関係がある訳ではないので、そこまで言及する気はありません」 変わらない表情、動揺もしていないが、髪だけが黒に戻っている。 それがどのような意味を持つのか分からない。しかし、何か恐ろしいことが起きているのではないのか……そんな風に感じる自分が怖い。 俺という存在が一番分からないのだ。 何を考えているのか自分でも分からない。何故このようなことを考えてしまうのかも分からない。 魂というものがあるのなら、間違いなく俺は魂でこの想いを作っているだろう。 口が動かしたくないのか、開きづらい。次に発する声が最悪の結果になると予感する。 だが……ここで彼女を捨てるのは、男ではない。 本当に魂があるというのなら、俺は怯えている。 脳裏に浮かぶ空想の死体の山が彼女の背後に幻想として見えた瞬間、俺は言い表しようのない怒りで口を開いた。 「だが……引っ越した後でお前と会うことがあったら、仲良くしてやるよ」 「本当ですか!?」 彼女の髪は一瞬で金に変わり、瞳がルビーのように真っ赤に変わる。 この世の者とは思えない美少女が見れた瞬間、上空から青い光が照らされる。 俺の全身は膨れ上がり、焼け、視覚が無くなり、全てが白くなる。 朽ちる体で上を見ると、そこには巨大な宇宙船が見えている気がした。 ✳︎ 「お前、暇なら俺に付き合ってみないか?」 長い金の髪をはためかせるように立ち上がり、ルビーの瞳が俺を力強く捉えた。 「私……あなたのことが好きかもしれません」 瞬間、俺の全身は冷や汗が出る。 グローブが気持ち悪くて脱ぎ、突如襲う寒気を誤魔化すため、彼女と俺が囲んでいるテーブルの上の水のコップを手に取った。 「まあ、待て。容姿で言えば同期の冒険者とはいえお前の方が価値がある。俺では釣り合わんぞ」 それだけではない。どんな環境であろうが、彼女と俺が付き合うとすれば悪いことが起きそうな気がするのだ。 「……そういうのは不満がある人が言い訳をする時に使うものでしょう。私にどこが足りないというのでしょうか」 悪魔に魂を売ったかのような絶世の美貌で俺に迫る。 男ならば一目見た時に既に恋に落ちていることにすら気づかないだろう。誰もが認めるメインヒロイン。 例え俺がサブヒロインを集めてハーレムになっていようと、彼女一人と天秤を掛ければハーレムが軽すぎて飛び散る。 これでもぎりぎりの理性で対面しているのだ。 「そういうことじゃないんだよ。俺はただDランクのクエストを受けるのに人手が欲しくて誘っただけだぜ? なんで会って早々口頭一番に好きだなんて言われなきゃならないんだ」 「確信を突いた返答のような気がしまして。それに、あなたも運命を感じませんか?」 「た、確かに言い表しようのない感覚はある。運命のレールから外れるような最悪な気分だ」 ……俺の中に残っているのは、本当に理性か? 試しにだ。俺が彼女に対して、本来の目的とは外れたことを提案するとする。 俺の目的は世界全てを冒険してみること。その為に実績が欲しい。 そう思ったのは俺が今まで過ごしてきた地域は世界と比べて小さく、知識不足だと思ったからだ。 では、そう思ってしまった環境を仕組まれていたものだと仮定すれば……? 俺は常々自分の生に関して疑問を持っていた。俺が生きていることが不思議でたまらないのだ。 何か、形にはならない存在が俺に干渉しているようで……。 「お前さ……俺がお前と恋人同士になるとしたら、嫌なことが起きると感じないか?」 「正直に言えば感じます。先程から嫌な汗が出ていますから」 そう、俺と彼女は青ざめている。 運命から外れている……こう考えてしまう。 「来世で会うことがあったら、次こそ仲良くしようぜ」 「…………是非」 バンッ! ギルドハウスの大扉が強引に開かれた。 そこには黒いローブを羽織る真紅の少女が立っている。 「また……道の支配者がお前を排除しに来たわ。逃げたらどうだ?」 その視線は俺に……いや、彼女にか? 思い当たることがあるのだろう。彼女は咄嗟にポーチから魔力瓶を取り出し、中身を俺と自身に掛けた。 「おいどうしたんだ」 「私は実はエルフと人間のハーフなのです」 「へぇ」 「エルフの母の言い伝えでは、エルフとは人間の究極の姿ということらしく、つまり魔法側の生き物ではないらしいのです」 「いきなりそんなこと言われてもな」 「ということは、恐らくあの赤髪の方は設定の外側で生きている、そうなります」 ……意味がよく分からないぞ? 「……あー、つまり、この言い表しようの無い違和感は、あれの言った道の支配者という存在で、道の支配者と口にしたことであれが設定の外側だと判断したんだな?」 「はい。さすがはセンナノさん、理解してくださいましたね」 彼女の手のひらから紫の粒子が溢れ出す。 「私達は今から設定の外側へ行きます。確信材料が揃いましたので」 「……察するに、それは転移魔法か?」 「ええ。場所は……現しようのない違和感へ」 「死ぬぜ?」 「一緒に死にましょう?」 周囲などおかまいなし。雰囲気すら度外視。目的ごと無に返す。 粒子は俺たちを吸い上げ、この場から消滅した。 |
はらわた 2022年04月11日(月)10時11分 公開 ■この作品の著作権ははらわたさんにあります。無断転載は禁止です。 |
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2022年04月18日(月)11時10分 | はらわた | 作者レス | ||||
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金木犀様、ご感想ありがとうございます。 私が毎回投稿している終と始とは何なのか。それは十年間書き直しをしているいつ完成するのか分からない超大作小説です。 設定山盛り、伏線だけで一巻が終わる、それでいてシナリオブレイカーの主人公のせいでグダグダで茶番が繰り広げられるわけわかめ。小説家人生においてこの世の全ての敵のうち、最大の強敵です。 メインヒロインが慎ましく主人公と恋愛しているのに、我慢が出来ないサブ位置のフリアエが強引に主人公を奪おうとするし、支配者が選んだ主人公のヒロインの物語を、何の関係もない金髪とルビーの瞳のヒロインが無理矢理奪おうとするからリセットするし、それでいて最強ヒロインムーブかましてくるしでバランス崩壊。主人公がどのヒロインと結ばれようが必ずハッピーエンドが約束されるしで本当筆が進みません。 このヒロインは第二番エツェルというんですが、私が最も推しているヒロインです。フリアエが最悪な出会いから最高の関係になる好感度の振り幅によって一番好きな人になろうとするのに対し、この女、他者を切り捨て主人公だけに好意を向けることによって一番好きな人になろうとしています。 要は主人公にとって一番の女性になるための、ヒロイン20名の殺し合いな訳です。 力関係は均衡を保ちながら、それでいて誰もが頂点を目指す。主人公は一途な性格なのに誰も彼も同じくらいに好きになる。無想無冠のミーザでは終始頭を抱えていました。 夜下では一番理解し合うことが一番好きになることであると思うし、グリムリィーパーでは好感度の不正ポイントで一番になろうとするし、トートは信じる心が一番好きになると確信してるし、メインヒロイン居すぎなんだって。 このお話は違和感がメインです。例えば誰もが思うことで、今死ねば天国に行けるんじゃないのかと思いますよね。でもそんなこと常識的にありえないと考えるのに対し、絶対の自信を持って死ぬのがこのメインヒロイン。 お空の支配者は全員ポカーンと口を開ける訳です。どんなにこらしめても毎回そばにこのヒロイン有りなんですから。 だからこの終と始はエツェル応援回です。 作者もこのヒロイン20人の個別小説を書いてますが、どのヒロインから完成させようか目移りしまくっています。 夜下? エツェル? ペラノメア? え、どうしよう。なんだろう。迷うなぁ。 フリアエは二十番だしなぁ。どうしようかなぁ。 |
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