ナイトメアフライデー
<<一覧に戻る | 作者コメント | 感想・批評 | ページ最下部
「さあ、今日はもう終業時間だ! みんな、楽しんで来いよ!!」
 上司が叫び、帰宅を促す。俺が楽しみにしていた時間がついに来た。
「やったー! 念願のプレミアムフライデーだ!!」
 そう、今日四月十三日はこの会社で初めてプレミアムフライデーが実施される日なのだ。
 プレミアムフライデーの制度が発表されたのは去年。でも実際にそれを実施している会社は極めて珍しく、日本の全企業中三パーセントも満たないそうだ。
 ちなみに俺の会社はIT関係の中堅企業。業種はいわゆるシステムエンジニアだ。システムエンジニアは正直に言ってこの世で最もプレミアムフライデーと縁のない仕事と思っていた。
 毎日終電ギリギリまで残業するのは当たり前、ひどいときには仕事を家にまで持って帰って休日にしないといけない時すらある。そんな仕事をしている俺にとってプレミアムフライデーは文字通り憧れの存在だった。
 そんな憧れの存在のプレミアムフライデーだが、社長が四月になって急に実施すると言い張ったのだ。上司から又聞きした話だが社長は一か月に一度だけでもいいから社員をねぎらう日を作りたいといったらしい。利益を優先する管理職の連中は反対した奴も多かったそうだが、それ以上に賛同する人間が多かったから、今日無事実施されることになった。
「先輩、今日は帰って何するんですか?」
 後輩の西村が声をかけてきた。
「おお西村か!」
 こいつは高校時代からかわいがってる大事な後輩。入社してきた後もあの頃と同様にかわいがってる。
 そういえば今日、具体的に何をするか考えてなかったな。楽しみにしていたのにうっかりしてた。
「うーん、そうだな。どうしよっか?」
「そういや先輩、前ホラー映画好きって言ってましたね?」
 西村の質問。内容は迷わずはいと答えれるものだった。
 西村はさりげない話もよく覚えていることが多い。これは具体的に何するかを決めてなかった俺にとって大変ありがたい気遣いだな。
「ああ、そうだな。そういえば最近新作映画の『レザーサクリファイス』が日本に初上陸したんだったな」
「先輩、一緒に見に行きましょうよ!!」
 よし決まりだ。西村のおかげで何をするかが決まった。今日は映画館に行こう。
「そうだな!」
「じゃあ俺が運転するんで!」
 西村は車通勤だったんだな。これはありがたい。俺達はノリノリで駐車場に向かった。

「それにしても、こんな風にゆっくりできる日が来るなんていつぶりだろうか」
 助手席に座り感傷に浸る。多分学生時代から当分まともにゆっくりした記憶がない。もしあるとしたら年末年始くらいだろうか。
「俺もすごく久しぶりですね!」
 西村も楽しそうにしている。それでいて運転にもきちんと集中していた。
 そりゃそうだ。初めてのプレミアムフライデーなんだ。楽しみじゃないはずがないだろう。もちろん俺も楽しみでしかたがない。
――その時だった。交差点にかかった時、サイレンの音が聞こえた。
「ん、なんだ?」
『そこの暴走車、止まりなさい! 止まらんか!!』
「暴走車?」
 そして警官と思われる男の声が聞こえた後、俺達は側面から強い衝撃に襲われた……


 それからしばらく俺の視界は真っ暗だった。音も何も聞こえず、静寂としている。
――木下さん、西村さん、聞こえますか。
 突然静寂が破れる。女の声だ。
――聞こえるなら返事をしてください。
「……なんだよぉ?」
 目を開き返事をする。周囲を見回すと俺は不思議なことに雲の上に寝転がっていた。
「はあ?」
 まるで漫画の中みたいな幻想的な景色。ここはどこなんだろうか? どう考えても車の中ではない。
 隣には西村もいた。俺が気が付いてすぐ西村は目覚め、俺と同様に困惑している
「後ろですよ」
 俺と西村が一緒に振り向く。そこには女がいた。だがそれはただの女ではない。
 なんと背中に翼が生えていた。髪はきれいな青色で腰まで伸びている。頭の上には黄色いわっか、ハイロゥがある。間違いない、俺達の目の前にいるのは天使だ。
「ここはあなた達の世界で言う天国というものです」
 俺達が沈黙して彼女を凝視していたら、彼女が話を進め始めた。
「私達の手違いであなた達を死なせてしまいました。誠に申し訳ございません」
 いきなり礼儀正しく謝られても俺達には状況が見えない。わかったことは俺達はもう死んでいるということだけだ。
 交通事故で死ぬなんてな。こんな理不尽な死に方をすることになるなんて。しかもこの人、手違いとか言ってたよな。神話とかで死をつかさどる神や天使がいるとかいう話は聞いたことがあるけど、人の死は本当にそんなシステムになっていたのか。それの手違いで死んだって考えたらもっとひでえな。
「ええっと、俺達ってこれからどうなるんですか?」
 俺より先に西村が質問をする。代わりに聞きたいことの一つを聞いてくれた。
「そちらですが、あなた達には生き返る権利が与えられました」
 ……なんだって? それは本当なのか?
「私達の規律では手違いで死なせてしまった人間は生き返る権利を与える決まりになっているのです。だからあなた達は生き返ることができます」
「もしかしてそれ、異世界転生って奴っすか!?」
「まあ、西村さんは話が早いですね。そうです。異世界転生です」
「やったー!!」
 死んだのに喜んでる西村は能天気だな。でも生き返ることができるって言われたらそりゃそうなるか。
 ……そういえば異世界転生ってなんだろう? 俺は初めて聞いた言葉だ。
「あの、異世界転生ってなんですか?」
 質問すると天使より先に西村が振り向く。
「ええ!? 先輩、異世界転生知らないんですか!?」
「ああ」
「そうなんすか! なら俺が説明しますね!! 異世界転生って言うものはですね――」
――それから西村の大演説が始まった。
 西村は興奮すると早口になるから、具体的なことは一気に理解できなかったが、簡単に言うと死んだあとに別の世界に生まれ変わることを指すらしい。
 基本的には神様の手違いで死んでしまった人間にその権利が与えられるそうだ。
 その際には間違って死なせてしまったことへのお詫びとして神様から強力な力を与えられることも多いらしい。それによって元の世界よりも充実した人生を送る者も多くいるそうだ。
 まあ何であろうと、俺は生き返ることさえ出来るならそれだけで充分に嬉しかった。西村の話を聞く限りだと別に断らなければいけない不都合も感じられなかったし、ありがたく享受していいだろう。
「わかりました、お願いします天使様。生き返らせてください」
 営業の時みたいに礼儀正しく礼をする。俺なりの感謝を示した。
「かしこまらなくてもいいですよ。元よりそのつもりだったので」
 目の前の天使が笑顔で返事をする。人間の女の子と何も変わらないかわいらしさだ。
「あ、それと私、実は天使じゃなくて神様なんです」
「え、そうなのですか!?」
「ええ。お父様から殿方を接客するならその恰好の方が受けがいいぞと言われましたので」
「ああ、すみません……」
「別にいいですよ。勘違いされるところも含めて私の接客ですから」
 頬に手を当てて喜ぶ天使、いや女神様。
「それじゃあ、そろそろ転生の時間です」
 彼女が告げると俺達の体が光り始める。どうやらお別れの時間みたいだ。
「あの、女神様。もしよければお名前を教えてくれませんか?」
 転生する前に興味本位で聞く。恩のある神様の名前は知っておきたかったからだ。
「私はニーキュスというものです」
 ニーキュスというのか。転生した後も彼女の名前は忘れないようにしたい。
「ニーキュス様、ありがとうございます。この御恩は――」
 俺がお礼を言っている途中で、視界がまた暗くなった。
 感謝を伝えきれなかったのは少し心残りだが、新しい人生の始まりと考えると心地の良い意識の失い方だ。


――そして俺は再び目を覚ました。
「うーん、うーん……」
 目を開くと俺は重厚なベッドの上にいた。
 床に目をやれば高貴な赤色の絨毯が見える。灯りはシャンデリアになっていて、これもまた高級品。
 どうやら俺は西洋のお屋敷みたいなところで目が覚めたようだ。ここが俺の新しい出発点なのだろう。
 ただ不思議なことに、さっきまで隣にいた西村はそこにいなかった。
「あ、お兄さん。気が付いたの?」
 隣から声が聞こえる。声変わりする前の男の子の声だ。俺は返事するように即座に振り向く。
「大丈夫? けがはない?」
 その男の子はいかにも貴族の出で立ちという風貌だった。衣服は黒いスーツに金を織り込んだ模様がしてあり、清潔感がある。いかにも歴史の教科書に載ってそうな高貴なデザイン。
 彼自身は背が低く、顔も幼い。髪は男子にては長めにしているようで、先の方はウェーブがかかってる。写真だけを見せられたら女の子と勘違いしそうなくらいの美少年だ。
「ああ、大丈夫だよ」
 特に違和感はない。正直に答える。
「そう、よかったね。草原でお兄さんが倒れているところを見た時、驚いちゃったよ」
 なるほど、異世界に移ってから目覚めるまでの間に多少ラグがあるのか。その時たまたま彼に見つかったから、俺はこの屋敷にいるらしい。
 ……それってちょっと不用心じゃないのかな。目覚めるまでの間に悪そうな奴に見つかったらせっかく生き返ったのにまた命を落とす危険がある気がする。
 まあ実際にそんな目に遭ってないのに懸念してもしかたがないか。それに死をつかさどる神様がいるんだ。そんなことが起こらないように運命を操作することくらい簡単にできても不思議じゃない。ただの杞憂だろう。
「そういえば、俺と一緒にもう一人男がいなかったか?」
 俺の方からも質問する。西村とはぐれていないかは確認しておきたい。
「いたよ。お兄さんと同じ変わった服を着た人がもう一人」
「そいつはどうしてるんだ?」
「その人は今食堂で晩餐に招かれてるよ」
 どうやら一緒に転生できたみたいだな。安心だ。
 しかし俺より先に飯にありついてるとは、予想してなかったな。
「で、君は何でここにいるんだい?」
「お兄さんが起きたら晩餐に招くようお母さんに言われたんだ」
 なるほど。案内係ってわけか。確かに目覚めてばかりで腹が減っていたから、これはありがたい。
「じゃあ俺も連れて行ってくれ」
「うん、いいよー」
 彼は笑顔で返事する。笑っているとますます女の子と見間違えそうだ。かわいい。
 ベッドから降り、彼の後を追う。彼はすぐに大扉の前で止まる。食堂は廊下に出てすぐの場所にあるようだ。
「ここが食堂か?」
「そうだよ。さ、入って」
 扉の脇に立ち、入室を促す。小さいのにしっかりした子だな。この世界の礼儀作法が俺達のいた世界と同じなのかは知らないが、もしそうならこの子はいい接客ができるな。
 ……さて、この先にはどんな飯があるのだろうか。高級レストランみたいな華やかなものだろうか。それとも田舎風の滋味溢れる料理だろうか。どちらでもいい、この世界の食事というものが初めてだ。
「失礼します」
 会社時代と同じように一言断り部屋に入る。しかしそこの匂いは食事をするような空気ではなかった。
「…………!?」
 照明は切れており、薄暗い。しかし床には見える範囲だけでも血の跡が散らばっており、強い異臭を感じる。
 当然と言うべきか机の上に料理はない。もちろんあったとしてもこんなところで食べる気にはならないだろうが。その代わり机の上には人影が見えた。
「これは……なんだ!?」
 迷わず人影に近寄る。そこにいたのは男女二人、一人は俺の同僚西村だった。
「西村、どうした!?」
 返事がない。いつもなら元気よく先輩と呼ぶその返事が。
 俺は慌ててスマホを取り出し、ライト機能を使って様子を確認すると、そこには完全に変わり果てた西村がいた。
「えぇっ!?」
 西村はうなじを食いちぎられ、手を下にしている。どう考えても確実に死んでいる。
 そのうなじには女の子が噛みついていた。その女の子は不思議なことに、下半身が蛇の尻尾のようになっている。まさしく異形と言うべき姿だ。彼女は俺に気づくことなく俺の同僚西村の肉にありついている。
――そう思っていたら、彼女が俺に気が付いた。口は大きく開き、やけに発達した犬歯を見せつけている。目は血のように赤く、光を当てたら猫の目のように光っている。
 表情は女の子が見せる顔とは思えない恐ろしい顔だった。まるで俺と西村を食い物としか思っていないような、捕食者の気迫。
「こんにちわぁ?」
 声はかわいい。幼く間延びした声で話しかけてきている。しかしその恐ろしい表情のせいで俺は彼女をかわいいと思うことはできなかった。
「お兄さんも、私のご飯になってくれるの?」
 こんな恐ろしい笑顔は見たことがない。現実に目を背けたかった。だがそれをしたら俺は間違いなく彼女に食われるだろう。
「ダメだよマガリー、この人は食べちゃだめ」
 気が付いたら俺を案内した男の子が部屋に入っていた。その物言いは完全に平常時のもの。こんな凄惨な情景を見てなんで冷静でいられるんだ?
「えーなんでお兄ちゃん?」
 女の子が言う。お兄ちゃん……ハッ、もしかしてこいつら、仲間同士なのか!?
「理由は簡単。この人は僕の分だから」
――彼が答えた瞬間、俺の背中が熱くなる。まるで大量に血が噴き出してるようだ。
「どう……して……」
 結局抵抗はおろか何が起こったのかを知ることすらできず俺は倒れた。
 三度目の暗転。今度の暗転はいつまで経っても解けることはなかった。




「はあぁぁ……チュルッ、チュルッ」
 猫が水を飲むかのように床に張り付き、仕留めた獲物の血をなめる少年。口元は血にまみれ、前髪は淡く血に染まる。その表情は恍惚としている。
 近くには獲物を刺殺した剣が置かれてある。きちんと手入れをしていないのか、その刃はさび付いていた。
 一方少女は食事に飽きたのか獲物からもう口を話していた。
「始末は済んだの?」
 そこに別の女が現れる。彼女も正装を纏い、見かけだけは高貴な印象を思わせる。
「ええ、ちゃんとできたよ。ねえお兄ちゃん」
「うん。ほら見て、お母さん」
 どうやら彼女は彼らの母親のようだ。
「ノエル、また床にこぼしたの? その食べ方はやめなさいっていつも言ってるでしょ?」
 彼女は少年をたしなめていた。食人を行う彼らの間でも作法というものはあるらしく、この少年のやり方はお行儀が悪いと見なされているようである。
「別にいいじゃん。僕は血だけを食べたいの。肉は全部お母さんとマガリーにあげる」
 しかし少年は少しも気に留めていない。自分を新しい作法の発明者とでも思っているのだろうか、お行儀悪を恥じてはいない。
「……まあいいわ。あなたが小食なのは知ってるし、私みたいに肉まで食べるヴァンパイアの方が珍しいってのもわかっている」
「え、お母さんの一族ってお肉を食べないの?」
 少女の素朴な疑問。彼女が養子であり一族以外の種族であるから出た疑問だ。
「そうなの。だから私は一族の変わり者として扱われたのよ」
「そうなんだー」
「でも他の人達が食べない分、他の子よりいっぱいご飯にありつけたから、悪くない気分だったわ。だからこんなに大きくなれたの」
 事実彼女の体躯は女性としては極めて大柄である。身長は二メートルにも及び、足も長い。栄養関係に恵まれたことが容易に見て取れる肉体だった。
「でもノエル。自分でこぼしたならその分だけはなるべく全部食べるのよ。食べ物を粗末にすることはいけないことだからね」
「はーい」
 元気のいい返事。この言いつけは素直に守るつもりらしい。
「それにしてもお母さん。最近家の庭に人が寝ていること多いよね?」
「そうねえ。ここ三か月、なぜか毎週金曜日に人が寝ているわね」
「なんで人の庭で寝ているのかな? それにみんな見たことない服を着てるし」
「お兄ちゃん、きっと親切な人が魔法で送ってくれてるんだよ。私一人でも殺せちゃうような弱い人達がこんなところまで自力で来れるはずがないもん」
「ああ、そうなんだね。そうじゃないと説明がつかないよ。冒険者さんにしては殺す手ごたえがなさすぎてつまんないからね」
 楽しそうな談笑。彼らが食べているものがありふれた食事なら、普通の一家団欒に見えるかもしれない。もっとも彼らにとってはこれが普通なのだが。
「とにかく外まで狩りに行かなくてもいいのはありがたいことだわ。もし誰かが魔法で送ってくれてるなら大事に食べないといけないわね」
 話も終わった頃、母親も食事にありつくらしい。
「冥府神ニーキュス様、今日も命の恵みをありがとうございます」
 自らの信仰する神に祈りの言葉をささげると、彼女は早速木下の死肉にありついた。




DAS ENDE


おまけのキャラクター紹介

木下と西村:本作の主人公であり犠牲者。二度も理不尽に死ぬことになった不幸な人達。彼らは死ぬことが仕事のため、個性は薄味である。

ノエル:ヴァンパイアの子供。声変わりもまだしていない。小食な癖に食事の方法は乱暴で、食べこぼしが多いことを母親からはよくたしなめられている。夢は家の庭に串刺しにした死体を並べることらしい。
イメージCV 水樹奈々氏

マガリー:ラミアの子供。養子であるためノエル達と血縁関係はない。お兄ちゃんのご飯も欲しがる辺りを見ると、ノエルよりは多く食べるそうだ。
イメージCV 田村ゆかり氏

お母さん:ノエル達の親。ただマガリーは養子だから実子ではない。ノエルも自分で妊娠して産んだ子供ではなく、血を与えて一族に引き入れたそうである。
食べ物を粗末にすることはいけないことと思っている。ヴァンパイア伝説の元となったヴラド公の串刺しを見て彼女がどう思うのかが気になるところ。
本名は不明だが、子供二人がいずれもフランス系の名前のため、彼女もフランス系であると思われる。
イメージCV 沢城みゆき氏

ニーキュス:神様。邪神なのに天使のコスプレをして転生者の好感を稼ぐところは中々努力家である。
イメージCV 佐藤利奈氏
如月千怜 

2020年02月02日(日)18時13分 公開
■この作品の著作権は如月千怜さんにあります。無断転載は禁止です。

■作者からのメッセージ
キャッチコピー:異世界転生に隠された闇が、今明かされる

どうもこんにちは。如月千怜と申します。
今回は比較的短い間隔で新作を持ってこれたような気がします。だからあえて久しぶりですとは言いません。
本作は作家として二つのバージンを捨てた作品です。生まれて初めて異世界転生とホラーを書きました。
語りたいことは色々あるのですが、ネタバレに配慮してあえてここで切ります。それではお楽しみください。
ちなみに例によってノベルアッププラス様でも公開します。

追記
日暮れ様のご指摘を受けて世界観背景を補完するシーンを加筆しました。
キャラクター紹介も追加しています。

追記2
加筆部分が不評だったので削除しました、申し訳ございません……

あらすじ
2018年4月13日。今日は木下の会社で初めてプレミアムフライデーが実施された日である。
木下は後輩の西村と共に映画を見に行くことにした。だがその行き道で暴走車と交通事故に遭い、彼らは帰らぬ人になってしまう。
しかし彼らの死は手違いであったそうで、彼らは生き返る権利を与えられる。しかし生き返った先で彼らを待っていたのは……


この作品の感想をお寄せください。

2020年03月13日(金)17時11分 如月千怜  作者レス
あおいしょう様、感想ありがとうございます。
喜んでいただけたようで何よりです。私は作品の質が不安定なので嬉しいです。

>>実は異世界転生モノはちょっと苦手で

最近アンチが物凄い勢いで増えているジャンルらしいですからね……
実は私の身内にもアンチ異世界転生派が多いんです(汗)

>>バッドエンド好きとしてはなかなか好みの最後でした。
>>ニーキュス様、邪心ですけどノエル達側から見たら、信者にご飯を提供するめっちゃいい女神じゃないか!と思ったり(笑)

基本的に神様ってものは、自分を信仰する存在は大事にするものだと思うんですよね。
このラストはそう言ったこだわりを反映してみました。

ただ『いつもなら「ああ、またこの展開……」と思って読むのをやめてしまう』というところは、今後こういう作品を執筆する上で気を付けないといけませんね……
あと寝ている間に食べてしまえばいいの部分も理由をつけておかないと……結構改善できるところがまだあるな(汗)

繰り返しになりますが、好意的な感想をありがとうございます。もしよかったら他の作品も読んでみてください。

pass
2020年03月12日(木)19時06分 あおいしょう  +10点
読ませていただきましたので、感想書かせていただきますね。

実は異世界転生モノはちょっと苦手で、いつもなら、主人公が死んで「あなたは死にました」とか告げる女神とか出てきたら「ああ、またこの展開……」と思って読むのをやめてしまうのですが、なんとなく「プレミアムフライデーの要素はどう使われるのだろう?」という興味もあり、読了することができました。

バッドエンド好きとしてはなかなか好みの最後でした。
ニーキュス様、邪心ですけどノエル達側から見たら、信者にご飯を提供するめっちゃいい女神じゃないか!と思ったり(笑)

ちょっと引っかかったことは、ノエルは別に主人公を起こす必要はなかったのでは?というところ。
寝てる間に食べちゃえばいいじゃん、と思ってしまいました。とは言え、それだと物語が成立しないので、何かちょっとでもいいので理由が欲しいところ。起きてる状態で食べて、悲鳴も素敵な食事のスパイスだ、とか?


ともかく、ブラックなお話好きなので、面白かったです。
22

pass
2020年02月08日(土)20時59分 如月千怜  作者レス
日暮れ様、再訪ありがとうございます。
ちなみに加筆は日暮れ様の再訪の後ですので、そこについては変に気負いしなくても構いません。
で、加筆の内容ですが……やっぱり中途半端にするくらいなら、ない方がよかったようですね。
あ、別に日暮れ様のせいとは思っていませんよ。これは功を焦った私のミスなので(汗)

>>御作が一番読者に伝えたいこと(テーマ)とは『人は見かけによらない(悪い意味で)』とか『甘い蜜には毒がある』なのですよね。

私はそんな高尚(?)なものを意識したつもりはありませんが、それが面白さの核なら薄れさせたのは失策ですね。

一応ヴァンパイアを選んだ理由に関して日暮れ様は「ゾンビは神に祈りを捧げるだけの知性がないから結果的にヴァンパイアになった」という推測が正しいです。
まあこれも信仰心を身に着けるくらいの知性を持つ種族なら何でもいいような気がする、と言われたらそこまでですが……まあ狼男も狼に変身している間は知性が下がりそうな気もするので、メジャーな異種族で高い知性を持つのはほぼヴァンパイアの独壇場なのではないでしょうか(希望的観測ですねすみません)

で、内容に関してですが、元の路線に戻すことにします。
そもそも大規模な加筆自体あまりするべきではないと思っていたのを無理矢理やったのはまずかったのかなと……

pass
2020年02月08日(土)19時54分 日暮れ  +20点
再三の訪問失礼します。
今加筆に気が付きました。もしかして私の2レス投稿時には加筆済みだったのでしょうか。でしたら尚のこと気付くの遅れて申し訳ない。

加筆部分読ませていただきました。
結論から言いますと、加筆前の方が良かったように思います。これに関しては私の責任でもありますね。指摘をするのなら具体的な例も一緒に提示するべきでした。猛省いたします。

私が思うに、御作が一番読者に伝えたいこと(テーマ)とは『人は見かけによらない(悪い意味で)』とか『甘い蜜には毒がある』なのですよね。
今回加筆されたことで、本来のテーマの比重が相対的に軽くなってしまい、『御作は読者に何を伝えたいのか』が分かり辛くなってしまいました。

加筆前の御作で取上げた二点の必然性について、勝手ながら、私ならどうやって読者を納得させるのかを記しておきます。気を悪くさせてしまったらごめんなさい。あくまでも私のやり方です。参考程度です。

まずは、ゾンビでも狼男でもなくヴァンパイアを選んだ必然性について。
今のテーマを保ったまま完全に受け入れてもらうのは、至難の業です。ヴァンパイアに焦点を当てすぎると、別の物語になってしまうおそれがあります。
ではどうするのか。私なら、ヴァンパイアの描写を極力減らすことで対応します。

分かりやすく説明するために例を出すのなら、
とあるスライムが草原に居たとして、このスライムに1ページ費やして描写するのと、1〜2行で描写するのとでは、「なぜそのように描写したのか?」と求められる必然性も変わってきます。当然、文量が多い方が読者の関心も強くなります。
極端な話、『アロハシャツを着たオッサンが歩いている』という描写があったとして、なぜアロハシャツなのかと細かく問う読者は稀れでしょう。そのような読者がいたら無視しても良いです。
と、このように、文量を減らして説得させやすくする方法です。

具体的に、御作に当てはめて考えてみます。
ここは展開的に、主人公たち(人間)を餌食とする化け物と、その化け物が神ニーキュスに祈りを捧げる場面を描けば成立します。
申し訳ないですがラミアの子供は書きません。ラミアの代わりに、西村を食らっていたのを母親に置き換えます。
なお、目覚めた主人公を男の子が案内するシーンやその後の残虐なシーンは、そのまま恐怖演出として流用する想定です。
展開に必要のない文章は極力削いでいきます。
ヴァンパイアの人を襲う習性と、神に祈りを捧げる知性の高さをさりげなく表現すると、ヴァンパイアである必然性が高まって良いかもしれません。(たとえば、ゾンビは神に祈りを捧げるだけの知性がないので、結果的にヴァンパイアを出した説得力が増します)
これでも完全に必然性を説明できるわけではありませんが、あくまで読者の納得が得られれば良いので、この辺が作者VS読者の妥協ラインかと思います。

次に、異世界送りが金曜日限定である必然性について。
やはり異世界送りを行っているニーキュス本人に、理由を持たせるのが一番楽でしょう。
金曜日に上位の神に厳罰をくらった経緯がある、なんてどうでしょう。これだけではまだ弱いですね。男に振られる曜日が決まって金曜日、なんて理由もあればなお良いかもしれません。
ちょっと……いやだいぶ下らない理由ですが、御作にはちゃんとしたテーマが既にあるので、少しくらいご都合主義に取られても問題ない部分だと思います。

これを具体的に当てはめるとしたら、
最初の主人公とニーキュスのやりとりで、ニーキュスにさり気なく金曜日を嫌っていること・不吉に思っていることをほのめかしておきます。
そしてラストのヴァンパイアの母が祈りを捧げるシーンで、ニーキュスが金曜日に上位の神に厳罰をくらった経験があることや、男に振られるのが決まって金曜日であることを、思い出したかのように呟かせます。
これでも理由としてはまだ弱い気もしますが、何も無いよりかは良いと思います。

何度も言って申し訳ないですが、あくまでも『私ならこうする』なので、これが絶対とかではありません。もっと他に良い解決法だってあると思います。すこしでも何かの参考なれれば幸いです。

最後にキャラクターのCVについてですが、あの残虐なシーンで田村ゆかりさんの超絶ロリボイスの「こんにちわぁ?」と言われた日には怖くて夜眠れねぇ。
あと、しれっと豪華声優勢ぞろいですな。私、ここ数年に出てきた声優には疎いので、けっこうドンピシャな配役で妙なシンパシーを感じてしまいました。はい、気持ち悪くてごめんなさい。

コメ欄汚しになってるっぽいからこれ以上の再訪は控えます。重ね重ね失礼しました〜
19

pass
2020年02月08日(土)15時17分 如月千怜  作者レス
エラワン様、お久しぶりです。感想ありがとうございます。
ご指摘が多くありますが、点数を見る限りは楽しんで読んでいただけたようですね。


>>服の上から背中にかぶりついたんでしょうか。

ごめんなさい、ここは説明が雑でしたね……私としては何かしらの刃物で刺したというイメージで書いていましたが、伝わらなかったようです(汗)
三人称に変わってからならいくらでも説明できたところなので、ここは修正が必要ですね。無論照明の誤字も修正を行うつもりです。

>>「ええ、お兄ちゃん」って誰に対して?母親でなく?良く分からないです。

お兄ちゃんは男の子の方に対してです(汗)これも書き方が悪いですねぇ……

>>すするのでなく床に落ちた血を食べるというのがちょっと気になりました。

気になる方は気になりますか……ここはどうしようか……

ちなみに最後のニーキュスのシーンは、先に感想を下さった日暮れ様の指摘を元に追加したシーンです。
「金曜日に異世界送りにする」「なぜモンスターにヴァンパイアを選んだのか」に対して理由が欲しいと仰られたので、それを補完する意味で加筆しました。
個人的にラストシーンは書いていて楽しかったのですが……もったいないと言われるくらいなら加筆するべきではなかったのかもしれませんね。

pass
2020年02月07日(金)06時54分 エラワン  +20点
こんにちは。「ナイトメアフライデー」楽しく読ませて頂きました。
私もシステムエンジニアでした。徹夜した翌朝でもまだ満足のいかない結果に……


証明は切れており、薄暗い。しかし床には見える範囲だけでも血の跡が散らばっており、強い異臭を感じる。

照明ですね。



――彼が答えた瞬間、俺の背中が熱くなる。まるで大量に血が噴き出してるようだ。

服の上から背中にかぶりついたんでしょうか。



「ええ、お兄ちゃん」
「うん。今日もしっかりやったよお母さん」

「ええ、お兄ちゃん」って誰に対して?
母親でなく?
良く分からないです。



「でもノエル。自分でこぼしたならその分だけはなるべく全部食べるのよ。食べ物を粗末にすることはいけないことだからね」

すするのでなく床に落ちた血を食べるというのがちょっと気になりました。



後半のニーキュスと天使の会話場面は量も多いし、バンパイヤとは別という感じで、ちょっと違和感が。
せっかく浸っていたバンパイヤのおどろおどろしい印象がどんどん薄れていき、どちらがメインの話なのか分からなくなってしまい、もったいない感じでした。





17

pass
2020年02月04日(火)04時15分 日暮れ  +20点
再訪でザマス。書くでガンス。フンガー!
すみません、まともに始めます……

今さらっと読み返したところ誤字脱字を発見出来んかった。すまん。
最初読んだときにはいくつかあった気がするんですけど、まあ目を瞑れる範囲だったのであまりお気になさる必要もないかと思います。

>ヴァンパイアではないと気が付いてくれるかなと思ったのですが、甘えだったみたいです。
なるほど、そういう世界観だったのですね。失礼しました。
てっきりそういうヴァンパイアの類なのかと思ってスルーしてました。

>これについては前作のハイスクールディクテイター善彦で「人形みたいな不要な設定は作らない方がいい」と仰っていたので説明しませんでした。
これは「説明を省いた方が良い」という意味合いで言ったのではなくて、「そもそも不要な要素を物語に組み込まない方が良い」という意味です。

そしてラミアの是非ですが、
ヴァンパイアが登場した時点で世界観は広がり、さらにラミアが加わるともっと世界観は広がります。
広げた風呂敷を綺麗に全て収める必要はありませんが、必要以上に広げたまま終わらせてしまうのもどうかと個人的には思います。

現状、ラミアが養子という設定は、作者様的にはなにかこだわりがあってそうされているのかもしれませんが、読者視点ではノイズでしかありません。
恐怖演出については、作者様の文章力があればヴァンパイアで十分に表現可能だと思いますよ。

これだけ書くと設定を盛り込むのが悪いように聞こえてしまいそうですが、設定はどんどん盛っていって良いと思ってます。
ラミアも養子も、やりようによっては面白くなりそうな設定じゃないですか。
必要なのは、読者が受け入れられる・納得できるだけの必然性の説明・説得力です。

たとえば、主人公は男の子のことを「美少年」「女の子と見間違いそう」「かわいい」と表現していましたが、後に降り注ぐ惨劇とのギャップを考えると、これらの描写は伏線として納得できます。そう描いた必然性を感じることができます。
逆に、惨劇がなかった場合、なぜ「かわいい」という表現をしたのか分からず、読者にとってノイズとなってしまいます。

設定を盛り込むのなら、その規模に合わせた伏線ないし展開を用意する。
だけどよく考えてみたら、御作の養子設定に説得力をもたせようとすると、物語の主旨が変わってしまう危険がありますね……おすすめはしません。

私ノベル道場とかあっちの掲示板系のことはよく分からないから、あんまし行ったことないのよね。
そもそもこのサイトにもいつまで居座るかわからないし……。
こういうのは一期一会なので、ご縁があればまたお会いすることもあるでしょう。
ではでは、ブーメランぶっ刺さりの長文再訪失礼しました〜
18

pass
2020年02月03日(月)23時04分 如月千怜  作者レス
日暮れ様、感想ありがとうございます。

>>異世界転生の裏の顔ですな。

そう、裏の顔です。神話に詳しくない人は日暮れ様の言うような先入観があると思います。私も子供の頃はそんな風に思っていました。
が、大人になるにつれて神話の現実を知っていくと、神様にも悪い人(?)がいっぱいいるということを知っていったんですよね。
個人的にはアテナとかが顕著だと思います。彼女がメデューサにした仕打ちは余りにも残酷すぎますからね。逆にメデューサは子供の頃はただ恐ろしい存在だと思っていたのですが、大人になった今になってみると共感できるようになったり……

>>これだけではありふれた異世界バッドエンド物ですが、ここにプレミアムフライデーや吸血鬼の家族を取り入れることでオリジナリティーが感じられました。

プレミアムフライデーは時事ネタと呼ぶにはもう古いですが、存在を忘れている人がいるのではないだろうかと思って、思い切ってネタにしてみました。
作中でも言及しましたが実施している企業は全体の3%程度しかないそうです。

>>(いくつか見受けられた誤字脱字にはこの際、目を瞑ります)

あ……そちらですが、そういう書き方をされるとどこが間違っていたか却って気になってしまうので、面倒でなければ極力指摘してくださるとありがたいです。
まあ自分で探せって言われたらそこまでですが……

ホラー描写は初めて書くので上手くいったか自分ではわからなかったのですが、日暮れ様は楽しんで頂けたようですね。
一人称から三人称のチェンジに関しては、元々私は三人称で書いていた人間ですので特に苦労しませんでした。
普段は一人称で書いて、主人公が登場しないシーンでは三人称に切り替えるという形式ですね。少し前のライトノベルで流行っていたらしいです。

内容面に関してはご指摘の側面が強いですね。

>>「なぜそうする必要があったのか?」と、いわゆる必然性の部分で納得しきれないことが多々ありました。
>>そもそもなんでニーキュスは金曜日に限定して異世界送りをしているのでしょうか。

確かに金曜日でなくても展開上は何一つ問題はないですね。
事実ニーキュスは心理描写がほとんどないキャラなので、彼女の真意が全く読めないですよね。
これに関しては簡単に理由は作れるのですが……一度書いた作品に後付けをするのは、この投稿室の使用上は好ましくない気もしますね
でもこのような指摘があるなら、多少蛇足気味でもニーキュスの心理描写を足しておけばよかったですね。せっかく字数制限にもゆとりがあるのだし、今度シーンを加筆しようと思います。

>>またヴァンパイアについても、ゾンビでも狼男でも展開上は問題がないように思う。

こちらに関しては私の中では一応理由があるのですが、先程のニーキュスの思惑と同じ理由でカットしてしまいました……先の加筆の際に一緒に補完しようと思います。

>>ヴァンパイア一家が信仰する神が、彼らのためにこっそり裏で便宜を図っていた、という設定は魅力的で面白かった

この設定に関してはプロット段階にはなく、ラストを書く際にその場のノリで追加した設定です。
個人的にヴァンパイアは高貴な存在として描かれているので、母親は読者に高貴な印象を与えるような嗜好の持ち主にしたかったんです。
そうするのにどうしたらいいだろうかと自分なりに考えたら、熱心な宗教家という設定ができていました。
息子がお行儀悪をたしなめる流れも母親のイメージが固まってからできた描写です。

あとこれは余談ですが娘は厳密にはヴァンパイアとは別種族という設定です。娘の種族はラミア(蛇人間)といいます。
これについては前作のハイスクールディクテイター善彦で「人形みたいな不要な設定は作らない方がいい」と仰っていたので説明しませんでした。
一応作中では養子であることを明言しているので、ヴァンパイアではないと気が付いてくれるかなと思ったのですが、甘えだったみたいです。
ラミアはそこまで知名度が高くないので、こちらもきちんと説明しておくべきでしたね。
ちなみに娘をラミアにした理由は、見た目で怖がらせるならただの人型であるヴァンパイアよりは有効かな、と思ったからです。

日暮れ様は悪いところは悪いと言ってくれるので、今回のご指摘も大変ありがたいです。
それでいて評価点は積極的に褒めてくれるので、とてもモチベーションがわきます。
私は褒め倒すか酷評の両極端になりがちだからな……


ちなみに今後の執筆活動への方針ですが、鍛錬投稿室に投稿することは減りそうです。
去年と比べると目に見えて人が少なくなっているので、これからはノベル道場が主な活動な場になると思います。もしよければそちらでもよろしくお願いします。

最後に、繰り返しになりますが感想ありがとうございました。

pass
2020年02月03日(月)08時19分 日暮れ  +20点
拝読しましたので感想をおいていきます。

異世界転生の裏の顔ですな。
一口に神といっても、人間にとって善いことをする者もあれば悪いことをする者もいるわけですが、やはり『神=善い存在』という先入観が我々にはあって、その意表を上手く突かれた感じ。
ニーキュスはいわゆる邪神だったのですね。
これだけではありふれた異世界バッドエンド物ですが、ここにプレミアムフライデーや吸血鬼の家族を取り入れることでオリジナリティーが感じられました。

文章面に関しては、さらに磨きがかかったなという印象です。
(いくつか見受けられた誤字脱字にはこの際、目を瞑ります)
序盤の、仕事から解放されてウキウキする感じや、
主人公が吸血鬼に襲われるおどろおどろしい雰囲気などよく描けていると思います。
主人公が吸血鬼に殺されて、一人称から三人称に変わりましたが、特に違和感も感じず、同じ水準の文章力で書けていたのにも好感です。

内容面に関しては、「なぜそうする必要があったのか?」と、いわゆる必然性の部分で納得しきれないことが多々ありました。
タイトルの一部にもなっているプレミアムフライデーですが、そもそもなんでニーキュスは金曜日に限定して異世界送りをしているのでしょうか。
仮に月曜でも日曜でも祝日でも特別記念日でも、展開上問題がないように思う。
またヴァンパイアについても、ゾンビでも狼男でも展開上は問題がないように思う。

ヴァンパイア一家が信仰する神が、彼らのためにこっそり裏で便宜を図っていた、という設定は魅力的で面白かったので、それ以外の部分で「なぜ○ ○ である必要があるのか?」というのを推敲時にひとつ一つ細かく考えてみるのも良いかもしれません。

総評。
起承転結がはっきりとしていて、文章力も相まって全体的にスラスラと読めました。
文章面で+αの評価をしてありますが、内容面だと、今までの作者様の作品に比べると間違いなくレベルアップしているのですが、評価としてはちょい低めにしてあります。

私も間違ったことを言うことがありますので、取捨選択は慎重に、作者様にお任せ致します。
ではでは、執筆お疲れ次回期待であります〜
23

pass
2020年02月02日(日)21時07分 エア  +10点
異世界転生したかと思いきや、転生したら吸血鬼の餌だったというオチですね。
物語のオチが斬新なのは良いですが、従来の異世界転生を読んでいる人からすれば、不快にしかなりかねませんね。救い様も無いですし。
本来、異世界転生とは、ストレス社会の現代から解放されて異世界で幸せになりたいという願望を形にしたもので、バッドエンドだと興醒めしやすく、万人受けは難しいでしょう(異世界転生した先で幸せになるとは限らないという教訓を狙ったなら、それもアリです)。
万人受けを狙うなら、吸血鬼に食べられそうになったところを隙を見て脱走するという流れにした方が良いでしょう。
17

pass
合計 4人 60点


お名前
E-Mail  公開しない公開する
↑作者レスをする場合は、作品投稿時のメールアドレスを入力して下さい。
−− メッセージ −−
作者レス
評価する
 PASSWORD(必須)  トリップ 

<<一覧に戻る || ページ最上部へ
作品の編集・削除
PASSWORD