メリー
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 時刻は午前一時を回ったところ。
 布団に潜って目を瞑っていたら、後ろからA子が話しかけてきた。
「B君B君。メリーさんの話って知ってる?」
「メリーさん? あの電話を掛けながら近づいて来るっていう怪談の?」
 唐突に何の話だろう。こちとら眠いというのに。
「そうそう。それでね、あの話って最後主人公の後ろにメリーさんが来て終わるじゃない?」
「ああ、そういえばそうだね。その後どうなるんだろうね」
 適当に相槌を打つと、クスクスとA子は楽しそうに笑った。
「それがね、私知っちゃったのよ」
「……え、それは凄いな。元ネタ作った人に会ったとか、ネットに転がってたとか?」
「ううん。友達のC美に聞いたんだけどね。やっぱりあの後メリーさんに殺されちゃうんだって」
「う〜ん。ある意味予想通りだなぁ。もう少しひねりがあるのかと思った」
「別にメリーさんも読者サービスするわけじゃないからね。そんなにいつもいつもどんでん返しがあるわけじゃないよ」
「まぁ、そう言われちゃうとなぁ」
「でもね、その後も少しだけ続きがあるの」
「続き? いや、死んだらそこで話は終わりでしょ」
「違うんだなぁ。なんとね、メリーさんに襲われると、その人もメリーさんになっちゃうんだって!」
「何だそれ。じゃあどんどんメリーさんが増えるじゃん。それが本当だったらすぐにメリーさんだらけになっちまうよ」
「でも本当だよ? C美もメリーさんに襲われたんだって!」
「ほら、化けの皮が剥がれた。メリーさんに襲われたんならC美ちゃんは死んでるはずだろ? それなのにA子にそんな話出来るわけないじゃんか」
「メリーさんになれば喋れるでしょう?」
 A子の楽しそうな笑い声が後ろから聞こえた。
藍川二兎 5I548OKNng

2023年11月13日(月)11時59分 公開
■この作品の著作権は藍川二兎さんにあります。無断転載は禁止です。

■作者からのメッセージ
メリーさんの話。
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2023年12月02日(土)01時06分 鴨長明  +20点
読み終わったあとゾクって来ました(笑)。ABCが単純でわかりやすく、素直にビビりました。最初わざわざ後ろから話しかけてきた理由がわかって、スッキリ?して、短いのにきれいのまとまっていて素敵だなと感じました。面白かったです。次回も投稿頑張ってください。
11

pass
2023年11月17日(金)20時05分 草薬ちさ  -20点
まず、シチュエーションがよくわからずモヤモヤしました。
どんな関係性なのかな。何歳かな。
オチも予想できてオチらしく感じない気がしました。
文章は、よかったと思いました。
16

pass
2023年11月17日(金)18時54分 時雨  +20点
1ページ目の作品をざっと見た中では良く書けている方です。

オチ、がちゃんとあるので、掌編小説としてはちゃんと成立していて、それだけでもポイント高いです。

ただ、メリーさんネタであるからにはオチがかんたんに想像ついてしまうので、そこでさらにもうひとつひねりがあると、もっと面白くできたかもしれないです。

投稿室が無くなるとのことなので、こういう良い作品が読めなくなるのは残念です。
18

pass
2023年11月17日(金)13時18分 ワタリヅキ  0点
こんにちは、作品読ませていただきました。
しっかりオチもあって作品として成立しています。
星新一のような読後感でした。個人的には好みです。
ただやはり短い分、物足りなさは感じてしまいます。もう少し意外性のあるオチを用意してみたり、設定を増やしてみたり、何かしらの内容を濃くする工夫があるとより良い作品になると思います。
15

pass
合計 4人 20点


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