地下室
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ぽた ぽた


薄暗く冷たい地下室に、滴る水滴。静けさだけが佇んでいるその“部屋”には最早水滴の音しかなかった。


コツ コツ コツ


今度はまた音。
誰かが向かってくるのだろうか。


「おはよう。今日はサラダとスープよ」


おはよう。なるほど、今は朝か。
暗すぎて時間を把握する術は彼女の言葉以外に無い。
彼女は鉄格子の間から、サラダとスープの乗ったトレイをこっちに差し出した。


「食べてね」


そう言い残して、彼女はまた階段から上の方へ戻っていく。
彼女の背後をぼーっと眺めながらほーっとご飯を頬張る。
最近はいつも、サラダとスープしか出ないためか、ずいぶん痩せてしまった。

食べ終わるのは早く、それを彼女も把握しているのか食べ終えるとすぐやってきた。


「食べたのね。」


そう言い残してトレイを回収して上に戻る彼女。
このような日常の繰り返し。

窮屈とはいえ衣食住は確保されている。


「今日は寝よう」


呟いて冷たい床に寝転んだ。



「起きて」


彼女の声。

起こしに来たのか?何故?


「今日のご飯は特別よ。ステーキ!」


彼女の声は弾んでいて、嬉しいことがあったのが明らかであった。


「何故そんなに嬉しそうなの?」

「それはね。」


彼女は耳元でささやいた。


「貴方の浮気相手が居なくなったからなのよ。」
おもちもちもち 

2023年07月06日(木)07時50分 公開
■この作品の著作権はおもちもちもちさんにあります。無断転載は禁止です。

■作者からのメッセージ
ちょっとホラー?みたいの描きたかったから描きました。


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2023年07月06日(木)09時24分 ???  +30点
初めはよくわからなかった情景が話が進むごとに徐々に明かされていくのが面白い。
頑張ってください。

ただ主人公の立ち位置が曖昧なので深掘りするといいでしょう。
そもそも主人公が何故ここにいるのか不明なので。

最後の彼女の台詞は、浮気相手の肉ということを暗示しており彼女が殺したということでしょうか。

彼女の台詞の後に記憶が蘇るとかするといいかも知れません。
25

pass
合計 1人 30点


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