大罪主義国の異端者 |
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1つ、この世界で罪を犯すことは義務であり、罪こそが私たちを救う唯一の方法。 2つ、罪を自主的にしないものは、即刻”死刑”とする。 「はぁはぁ、、」息が続かない。目もぼやけて見える。 私、勅使河原 久馬(てしがわら きゅうま)は15歳というまだ子供という年齢であるのに一つの大罪を犯してしまった。それは___、 「本当に悪いと思っているよ。つい悪いことをしたくなちゃうのは人間の心理だろ!!だからすこし、おばあちゃんの荷物をもって目的地まで案内したことだって見逃してくれよ。」 「無理なものは無理よ、あなたはこの大罪世界の反逆者。つまり死刑は確定なの!」 「で、でもただの出来心で…、仕方なく…。」 「仕方なくじゃないでしょ!そんな中二病真っ只中の痛い男子でもしないわ。言っておくけどねこの世界は悪いことをすればみんなから賞賛され、良いことをすれば批判される。そういう世界なの!」 「そんなの知ってるよ、それくらい義務教育だもん。」 「でも、実際にあなたはこの世界に対して反逆した。それは、変わりない事実よ。」 そういうと、異端審問官は私の腕に手錠をつけ監獄へと送られた。 ー私は昔から劣等生だった。授業中みんなと同じように悪いことはできなかったし、殴ることなんてできやしない。神様、なんで私はこんな粗悪品として生まれてきてしまったのですか?もし仮に、私と同じ人がいるなら教えてほしいです。お願いします。ー 目を覚ますとそこは牢屋の中だった。よく本では、死刑囚の部屋はゴージャスなんて聞くが、私の牢獄はかび臭く衛生環境も最悪なところだった。ここで死ぬのかと思いながら床の土をほじっていると見覚えのある女が歩いてきた。そいつは私をこの監獄に閉じ込めた張本人だった。 「お目覚めなのね、反逆者くん。」 「あぁ、とても悪い目覚めだよ。」 私は私を見てほほ笑む女をみて睨んだ。私の顔を見たせいかその女は真剣な眼差しで一言言った。 「お願いがあるの。あなたにこの狂った世界を変えてほしいの。」 もしかしたら続く(やる気次第) |
kaworu http://nikki 2022年12月16日(金)00時37分 公開 ■この作品の著作権はkaworuさんにあります。無断転載は禁止です。 |
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