絶対に今日中に魔王を倒さないといけない勇者たち
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 小麦色の肌の美少女が、砂浜でビキニ姿で横たわっている。
 ビキニからのぞく胸はかなり大きかった。
 隣には少年がいた。細かな筋肉がついている。いわゆる細マッチョな体型だ。
「ねぇ、ルーギア」
「なんだい。ウララ」
「私たちって付き合ってるのよね?」
「そうだよ」
「最近、モンスターが多いじゃない」
「魔物のレベルも上がってきてるね……」
「私たちで魔王を倒せないかしら?」
「まず、無理だろうね。僕たちはまだレベル十だし……魔王はレベル千を超えてるらしいよ」
「じゃあ、大人しく魔王が世界を征服するのを待つっていうの!?」
 ルーギアと呼ばれた少年は少女ウララの目をまっすぐ見て言った。
「海底の秘宝には、魔王を滅ぼす水鏡の秘剣があるらしいけど……まぁ、だから僕たちここに来たんだよねぇ……」
「そうよ、私たちで魔王を退治しちゃいましょう!」
「消し去るのは無理だよ……水鏡の秘剣があれば、鏡の世界に封印はできるらしいけど……」
「じゃあ、私、海に潜ってみるわね」
「僕も行くよ。ウララだけじゃ不安だ」
「大丈夫よ、ルーギアもいるもの……」
「そうだね……」
 ルーギアとウララは海に潜った。海底には巨大な船が沈没していた。
 ルーギアは先にそれを発見し、ウララについてくるよう、ジェスチャーで伝えた。
 ウララはそれに従い、ルーギアの後についてきた。
 息が持たなくなってきた二人だったが、船内で宝箱を発見し、二人で持ち上げた。
 船はヘブン号と書いてある。
 宝箱を持ち帰った二人は、先ほどの砂浜で宝箱を開けた。
「これが水鏡の秘剣……? 重いわね……」
「僕なら持てるよ」
 ルーギアは毎晩密かに鍛えている腕で、水鏡の秘剣を持ち上げる。
 確かに、これがあれば魔王を倒せそうだというオーラを、剣は持っていた。
「これがあれば、魔王を封印できるじゃない!」
「でも、魔界四天王がいて簡単には魔王城へ行けないしらしいよ」
「関係ないわ……魔界四天王もついでに倒せばいいじゃない!」
「ついでって強さじゃないけどね。はぁ〜、今日もスライムを倒して経験値を上げるか……」
「何言ってるの? その剣があれば、ドラゴンくらいは倒せるわよ」
「まぁ、頑張ってみるか……」
 などと言っていると、ルーギアの近所の友達、ガブレイがやって来た。
「お、ルーギアじゃん。ウララも一緒か」
「あ、ガブレイ君、久しぶり」
「ガブレイ……メタルドラゴンの居場所知らない?」
「なんだよ、ルーギア。メタルドラゴンはやめといたほうがいいぞ。親方にきいたところでは、推奨レベル百らしいぞ」
「多分、大丈夫だと思う。海の中で見つけた水鏡の秘剣があるんだ」
「俺も一緒に行きたいが、早く帰らないと親方にどやされるからなぁ……お前たちに早く帰るように言ってたぞ、親方が……」
「決めた!」
 突然、ウララは大きな声を出して言う。
「ガブレイ君、私とルーギアは二人で今日中にメタルドラゴンを狩るわ」
「まぁ、僕も賛成かな。ガブレイ、親方には言っといてくれ。メタルドラゴンの居場所は、安全じゃない道なら僕は知ってる」
「そうか、ルーギア。頑張れよ。ウララもな」
 そう言うと、ガブレイは帰っていった。
「よしっ。今日中にメタルドラゴンを狩って経験値稼ぎだ……!」
「レベルがどれくらい上がるか、楽しみだわ」
 ルーギアとウララは水着の上から服を着て、メタルドラゴンの巣へと向かった。

   ★ ★ ★

「ここがメタルドラゴンの巣か…すごく大きな卵だな」
「卵を破壊しても経験値はないわよ……」
「でも今日中にメタルドラゴンを倒すには、卵を潰したほうが早い」
 ルーギアがそう言って卵に近寄ると、メタルドラゴンが現れた。
「ぎゃおーー!!!!」
 甲高い声で威圧してくるメタルドラゴンだ。
「剣よ、今、この手に奇跡を……!!封印魔法シリウス……!!」
 ルーギアは水鏡の秘剣に魔力を込め、メタルドラゴンを封印した。
「やったわね。ルーギア!」
 ルーギアとウララはレベルが百まで上がった。
 しかもルーギアは剣にメタルドラゴンを封印して、その力を手に入れた。
「この調子でサクッと魔王を倒そうか、ウララ」
「でもどうやって魔王城へ入るの? 魔王城の扉には恐ろしいモンスターが潜んでいるらしいわよ」
「大丈夫。僕を信じて……!」
 ルーギアは遥か北にある魔王城へウララの空間移動魔法で辿り着く。
「でも、ここからが難しいのよね」
「あそこに、裏門がある。裏門から入ろう……!」
 ルーギアはウララの手を握った。
 ウララと仲良く裏門へ行くと、魔族の薔薇が咲いていた。
「これからどうするの? ルーギア……」
「僕に考えがある。まずはこの薔薇を、バラバラにする」
「バラだけに?」
「いや、駄洒落じゃないよ……魔王を怒らせて、こっちに来させるんだ」
 ルーギアは大声で言い放つ。
「魔王の臆病者〜! この薔薇折っちゃうぞ! 一人では出てこれないんだろう〜!?」
 わざとイラっとくる声でルーギアは言った。
 すると、魔王が物凄い形相で飛んで来た。
「なんだ、お前たち? また勇者どもか……少しは休ませろ!!」
 魔王が心底疲れた顔で言ってきた。
 以外に魔王は弱いかもしれない。
 ルーギアは勇気を出して、魔王に封印の魔法をかけた。
「天界封印術第三楽章……ヘブンリーワールド!!」
「ぐわぁ。頭が痛い……今すぐやめろ……!! この娘がどうなってもいいのか?」
「ルーギア、ひるまないで! 私は大丈夫!」
「やめろ、やめろ、やーめーろーーーー!!」

      ビュン

 魔王は剣に封印された。こうして二人の英雄はいつまでも人々に語り継がれましたとさ。

 めでたしめでたし 

鋼剣一郎 

2022年10月29日(土)13時24分 公開
■この作品の著作権は鋼剣一郎さんにあります。無断転載は禁止です。

■作者からのメッセージ
久しぶりに書きました。


この作品の感想をお寄せください。

2022年10月30日(日)16時41分 鋼剣一郎  作者レス
金木犀さん。再訪ありがとうございます。
一人称小説ですか。書いたことはあります。
誤解してしまってすみません。
精進します。
では


pass
2022年10月30日(日)14時16分 金木犀 gGaqjBJ1LM
誤解があるようなので再訪失礼します。


〉〉一人称に挑戦した作品がはやりみたいということでしょうか。

違います。一人称の方がおそらく読みやすく書ける作者様だと思ったので、一人称で書いてみたらいかがですか?と勧めました。

最近読んだ作者の文体と似ているのでね。

20

pass
2022年10月30日(日)09時22分 鋼剣一郎  作者レス
金木犀さん、おはようございます

>読みました。


ストーリー自体はちゃんと書けています。ただ、筋書きであって、小説にはなってない感じかなぁと思いました。

展開ががくんがくんと筋書き通りに書かれすぎていて意外性がありませんでした。

また、なろう小説として考えるとゲームレベリング的な楽しみは表現できてないと思います。少し、他のなろう小説の冒頭の展開を勉強すると良いかもしれません。

ゲームレベリング的な楽しみは、おそらくステータスなどで表現するものだと思いますし、見たことがありますが、基本ができていなかったみたいですね。

>基本は一緒なんです。ただ、そのテンプレートを作者が理解できているか、なんですよね。

正直、テンプレートには抵抗がありましたが、今後は検討しようと思います。

>うっぴーさんのノベルラボに参加してみたらいかがでしょうか。きっと私より詳細で有意義なことを教えてくれますよ。

私生活が忙しくて無理そうですが、そういうラボもあるのですね。
料金は安いとは思いました。

>あとやっぱ一人称に挑戦した作品やはりみたいです。

一人称に挑戦した作品がはやりみたいということでしょうか。

>執筆お疲れ様でした。

感想ありがとうございました!



pass
2022年10月30日(日)09時13分 鋼剣一郎  作者レス
鏡ミラーさん、おはようございます

>こんばんは。
読みやすい文体だと思いました。
自分の感じた印象としてはストーリーが駆け足過ぎて、若干ストーリーについて行きづらかったです。

読みやすい文体だと思われたとのことで、よかったです。
ストーリーは台詞を多めにしか意識してませんでした。

>魔王がいる城には簡単に行けないらしいとの話がウララの空間移動魔法で一瞬で到着出来たのと魔王四天王が出て来なかった事もあってそう感じたのかもしれません。

魔界四天王は話が長くなるかなと思って切り捨てました。安着というのもありましたし。

>※「卵を破壊しても経験値はないわよ」
「でも今日中にメタルドラゴンを倒すには、卵を潰した方が早い」

>※の部分の意味が良く分かりませんでした。経験値にはならないのになぜ潰そうとしたのでしょうか?メタルドラゴンを誘き寄せるためでしょうか?
それと剣に封印しただけでレベルが上がるのも何処か腑に落ちなかったです。それと次に魔王も封印したので無限に封印出来る剣なのでしょうか。封印してメタルドラゴンの力を手に入れたのであれば魔王の力を手に入れた事になり封印=討伐のような気がしました。

メタルドラゴンの卵を割ったら、母親のメタルドラゴンが襲い掛かってくるという設定です。
分かりにくかったかもしれませんね。

>また勇者どもかとの魔王の話なので初めて会うはずなのにまたとはどういう事だろうか。というかルーギアとウララは勇者達だったのか。魔王討伐に向かう者は皆勇者扱いなのか?この世界には勇者が無数に存在するのかなど色々疑問に感じました。

勇者がこの世界にたくさんいて、魔王がまた勇者かと思った次第です。
今回は設定を練らずに書いたので、いろいろと失敗しました。

>タイトルなのですが絶対に今日中に魔王をを倒さないといけないというより、絶対に今日中に魔王を倒したいの方がタイトルとしては良いような気がしました。絶対に倒さなければならない理由が良く分からなかったので。
親方とありますが、主人公は勇者?もしくはまだ勇者ではないのかもしれませんが普段は仕事を含めて何をしているのだろうかと疑問に思いました。なんの親方なのだろうかと謎がありました。

そうですね。タイトルはダウンタウンの番組の絶対に笑ってはいけないシリーズのパロディだったのですが、分かりづらかったと思います。

親方は大工です。

次も頑張ります。


pass
2022年10月29日(土)22時19分 金木犀 gGaqjBJ1LM
読みました。


ストーリー自体はちゃんと書けています。ただ、筋書きであって、小説にはなってない感じかなぁと思いました。

展開ががくんがくんと筋書き通りに書かれすぎていて意外性がありませんでした。

また、なろう小説として考えるとゲームレベリング的な楽しみは表現できてないと思います。少し、他のなろう小説の冒頭の展開を勉強すると良いかもしれません。


基本は一緒なんです。ただ、そのテンプレートを作者が理解できているか、なんですよね。


うっぴーさんのノベルラボに参加してみたらいかがでしょうか。きっと私より詳細で有意義なことを教えてくれますよ。

https://lounge.dmm.com/detail/1352/

あとやっぱ一人称に挑戦した作品やはりみたいです。

執筆お疲れ様でした。

17

pass
2022年10月29日(土)20時26分 鏡ミラー  0点
こんばんは。
読みやすい文体だと思いました。
自分の感じた印象としてはストーリーが駆け足過ぎて、若干ストーリーについて行きづらかったです。

魔王がいる城には簡単に行けないらしいとの話がウララの空間移動魔法で一瞬で到着出来たのと魔王四天王が出て来なかった事もあってそう感じたのかもしれません。
 
※「卵を破壊しても経験値はないわよ」
「でも今日中にメタルドラゴンを倒すには、卵を潰した方が早い」

※の部分の意味が良く分かりませんでした。経験値にはならないのになぜ潰そうとしたのでしょうか?メタルドラゴンを誘き寄せるためでしょうか?
それと剣に封印しただけでレベルが上がるのも何処か腑に落ちなかったです。それと次に魔王も封印したので無限に封印出来る剣なのでしょうか。封印してメタルドラゴンの力を手に入れたのであれば魔王の力を手に入れた事になり封印=討伐のような気がしました。

また勇者どもかとの魔王の話なので初めて会うはずなのにまたとはどういう事だろうか。というかルーギアとウララは勇者達だったのか。魔王討伐に向かう者は皆勇者扱いなのか?この世界には勇者が無数に存在するのかなど色々疑問に感じました。

タイトルなのですが絶対に今日中に魔王をを倒さないといけないというより、絶対に今日中に魔王を倒したいの方がタイトルとしては良いような気がしました。絶対に倒さなければならない理由が良く分からなかったので。
親方とありますが、主人公は勇者?もしくはまだ勇者ではないのかもしれませんが普段は仕事を含めて何をしているのだろうかと疑問に思いました。なんの親方なのだろうかと謎がありました。

では
20

pass
合計 2人 0点


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