悩み
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 三つ子の魂百までと言う言葉を授業中に思い出した丈くんは、じゃあ死ぬまで性格は変わらないのか。と不思議に思い悩み嘆き悲しんだ。
 今の僕は頭があまり良いとは言えない。それは勉強云々というだけでなく地頭の方だ。地頭とは最近聞いた言葉で、まあコミュニケーション能力を含めた、その人本来の論理的能力とか何とからしい。僕は地頭が良いとは決して思わない。クラスの少し小太りの安田君は、性格も明るく、自然と人が周りに集まってくる。 僕の性格を自己分析すると端的に言うと暗い。cryしたい気分だ。しかし性格は死ぬまでどうも変わらないらしい。でもそれは変えられるのでは無いだろうか? だって道では無い場所であっても歩いた場所が開拓した場所が道になる。そしたら性格も同じなのでは無いか。良い事をしたら良い人になって、悪い事をしたら悪い人になる。明るい行動をしたら明るい人に暗い行動をしたら暗くなる。明るくなりたい、でも僕は熟考を重ねる内に本当に明るい人になりたいのかを疑問に思った。明るくなりたいけど、お笑い芸人の様なハイテンションにはなりたく無い。暗くなりたくないけど、クールではいたい。みんなと仲良くしたいけど、でも大学のサークルで酒飲んで犯罪の様な馬鹿やる様な仲間はいらない。丈君は授業終わりに先生に聞いた。
「大人ってなんですか?」
「難しい質問だね。小学生の時は中学生が大人に見えて、中学生は高校生が大人に見える。それの繰り返しでやがて大人になっていくんだよ。でもいざ年齢的に大人になっても、自分が描いていた理想の大人には実は僕はなれていないんだ」先生は少し笑いながらはみ噛みながら言って丈くんは益々大人になっても答えは出ないんだなと思った。年齢的にはお酒が飲める様になり、タバコが吸える様になるし、えっちなお店に行ける様になるらしいけど、丈くんはそれが理想の大人にはなりたくはなかった。クールでありつつ、優しくて、人とコミュニケーションをとれて、良い奥さんに出会えて死にたいなと思って隣の席の梨花ちゃんを見たらマスクの下で『こっちみんなよカスが」と言っているのが分かって、梨花ちゃんは運命の人ではないと確信した。僕はこの先どうなるのだろうか、そしてどうしたいのだろうか。今は答えは見つからない。モノマネ芸人は人のモノマネで活躍している。でも小説とかをパクると、著作権の侵害とかでだめらしい。その差はなんだ? そのままではなくて誇張したり真似るのは良いのか。僕のこの時期は多感な思春期と呼ばれている時らしい。僕の理想の将来が性格が分からない、見つからない今、僕に出来るのは普通の小学生の真似をすることだけだ。演じる事だけだ。中学生になったら中学生を演じ高校生になったら高校生を演じるのだろうか。僕には大人がどんなのかは分からない。先が見えないし不安だ。でもそうやって生きながらやがて自分なりの大人を見つけて行くしかないんだな、と丈君は思ったのであった。
鏡ミラー 

2022年10月08日(土)07時09分 公開
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■作者からのメッセージ
豆腐メンタルです。
すれ違いで握手と談笑する様な欧米の気持ちでお願いします。


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2022年10月10日(月)08時05分 鏡ミラー  作者レス
壁のでっぱりさん、ご感想ありがとうございます。
面白かったとの事で嬉しいです。
共感してもらえて嬉しいです。
自分が中1の時は中3が凄い大人に見えたのを覚えています。中3の時はそのイメージと全然違っていました。単に精神的に成長しなかっただけなのかもしれませんが。
中学の時は中学生を演じていた、あるいは演じさせられていた様な感覚があったので、自分の実体験や気持ちもエッセンスとして少し入っているのかもしれません。


pass
2022年10月10日(月)02時41分 壁のでっぱり 
 こんにちは。
 面白かったです。「こっちみんなよカスが」で笑いました。
 内容も共感できました。
21

pass
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