夏祭り、その灯はだれを誘うか
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 夏祭りが苦手なんですよね――青年は苦笑しながら言った。
 どよめきは発生しない。
 薄暗い空間にて、周囲の人々は頼りない灯に陰影を映すのみ。どんな出自で、なにを職に、なぜここへ集まっているのか誰も問わない。そういう邂逅なのだと、皆が皆、納得しているからだ。
 されど、表情の窺えない状況でさえ、青年は臆することなく語りつづける。
「夜の帳を提灯が照らして、屋台からは甘い香りや芳ばしい匂いが漂い、小さな水面には赤い金魚が泳ぐ。ほんと、心躍る光景なんですよ」
 けれど、やっぱり苦手なんです――。
「これからお話することは、荒唐無稽で、僕自身、疑ってはおります。なにせ子供の時分に起きたことですから、ただ――」
 ひとりの人間に、一生の心の傷を負わすぐらいではありましたが――。

 ◇◆◇

 迷子となった幼い頃の僕は、ただ、茫然とするしかなかったのです。
 蒸し暑い夜、たくさんの人々が往来するなかで、玉響のように浮かぶ淡い光に、宙を赤白の祭り提灯が交差して、道の左右には屋台が並び、色とりどりの、でかでかとした看板は、カステラ、かき氷、焼きそば、りんごあめ――。
 おとうさあーん。
 そう叫んでも、盆踊りの音頭や人々の騒めきにより掻き消されてしまう。たくさんの人がいるのに、ほんとう、奇妙な孤立感でしたよ。
 けれど、立ち止まるわけにもいかない。人々の波に飲み込まれながら、父を呼びつつ前へと進む。考えれば変ですよね。子供がひとり、心細げに歩いているに、誰しもが存在しないとばかりに無視をして。
 だから、でしょうか。
 次第に、人々の姿は陽炎のように現実味がなくなっていく。
 騒めきは遠退いていき、鼓膜には音頭の、どんどん、ぴゅーひょろり、と。
 ああ。
 これは、自身の孤立感が生んだ心象風景かもしれない。幼かった僕は、無理やりそう結論づけました。
 でなければ、まるで、この世界が変異したかのような感覚に、泣き出してしまいそうだったから。
「やあ、ぼうや、迷子かい?」
 ええ、ええ、その声ばかりは、やけに覚えています。
 不思議とはっきりした声で、導かれるよう顔を向ければ、屋台を営んでいる、仮面ライダーのお面をかぶった、壮年の男性がいました。
 彼は、声音の調子ばかりは憐れんでいるように。
「可哀そうに、元気をおだし、どれ、お代はタダだ。好きなものをひとつだけ選んでいいよ」
 ……話は変わりますが、皆さんは、電球ソーダというのをご存じでしょうか。
 はい、あのドきつい色の鮮やかな、電球に入ったソーダ。口金の電極辺りにストローが刺さっていて、大人が見ると少しびっくりするような、子供からすればユニークさに心惹かれる、そんな飲み物。
 壮年の男性が売っていたものは、まさしくそれ。しかし、選びようなんてありません。すべてが青紫に発光していたのだから。
 僕自身、いまでも首を捻りたくなるほど、奇妙な心境なのです。
 人間の飲み物とは思えないほど、不気味な光沢を放つ、その上、タダなんて怪しさしかない。だのに、さわさわと、柔らかい羽毛で擽られるかのように、好奇心を刺激されてしまう
 触れたくて、飲んでみたくて。
 無意識だったのでしょう。小さな手で、電球ソーダを掴もうと――……。
 しかし、
 ふと、父との会話を思い出しました。

 ――お父さん、あれはなに?
 ――こらこら、触ってはだめだよ。
 ――あれは誘蛾灯といって、悪い虫を退治する光なんだ。
 ――へー、あんなにきれいなのに。どうやって退治するの?
 ――虫は光に誘われるからね。
 ――あの中に入ったら、その下に湛えた石油や虫を殺す水で退治するんだ。

 目が覚めたように、改めて僕は、ソーダを凝視しました。
 そっくりだったんです。誘蛾灯に。
 発光した青紫は、虫を引き寄せる短波長の光、いつの間にか電球には網目が敷かれて、溜まった水はソーダとは言い難いぐらいに、粘着質というか、飲んでよいものか不安にさせる。
 それに、
 仮面ライダーって、虫がモチーフですよね。
「ご、ごめんなさい!」
 慌てて頭を下げて、一心不乱に走りだしました。
 完全に冷静さを失っていました。恐怖で支配された思考は、ただもう、なにも見まいと、目を閉じて。
 瞼の裏にはチカチカと点滅を繰り返し、どくどくと血流が叩く。
 あれほど耳を劈いていた音頭は消え、はあはあ、と息遣いが――……。

 そしたらね。腕を掴まれたのです。
「どこへいってたんだ、探したんだぞ!」
 父でした。顔は真っ赤に汗を流して、怒りの表情に安堵の色を浮かばせながら。
 必死に探してくれていたのが目に見えていて。ようやく会えた家族に、恥ずかしながら、緊張の封が切れてしまい、僕は泣き出しました。
 その尋常ではない泣きように、父も狼狽えてしまったんでしょうね。拳骨をもらうことも覚悟していたのに、ひとことも言葉を発せず、おろおろとするばかり。
 すると、
「誰か来てくれ! 子供が――」
 なにか予感を察したのです。僕のなかで。
 咄嗟に、呼び声の方へ駆けました。あれだけ会いたがっていた、父のことも忘れて。
 とはいえ、すでにたくさんの人だかりができていて、子供の時分では、その間から様子を窺うことしかできませんでしたよ。
 ああ、けれど。
 いま思えば、それが幸い、だったのかもしれません。
 倒れた少女――え、性別が判ったということは、顔を見たのかって。いいえ、可愛らしい、馬酔木の柄を模した浴衣の袖から、判断しました。
 ――察しの良い方なら、この時点でお判りでしょう。
 そうです。わずかな隙間より、彼女の手から転がり落ちた”もの”に、僕は驚愕するしかなかったのです。
 青紫に発光した、電球ソーダ。
「なあ、おい、電球ソーダを出してる屋台なんて、あったか?」
 見知らぬ大人のつぶやきが、ひどく、僕の心を打ちのめす。
 全身に鳥肌が立ち、その”もの”に視線を奪われていました。彼女も、あの場所に迷い込んだのか。そして、受け取ってしまったのか。違う。これは、僕の未来にも起こりえたこと。
 犠牲――ああ、そうだ。彼女の花の柄は。
 ……あとのことは、判りません。
 これ以上は、考えることを止めてしまいましたから。
 蒸し暑い夏の夜、人々の熱気に覆われた祭り、だのに、父に連れられて家に帰って、温かい風呂に入り、柔らかなベッドへ横になったとしても。
 しばらく、鳥肌が消えることはありませんでしたよ――……。

 ◇◆◇

 語りが途切れた。
 相も変わらず薄暗い、沈黙に覆われた空間にて、常人がいるのであれば、それは恐怖を抱くのに充分であろう。
 思えば――と、
「オカルトに詳しいわけではありませんが、掲示板を読んでいると、祭りというのは、変なものが紛れ込みやすい、ある種の誘蛾灯かもしれませんね」
 だから――。
「皆さんも気を付けてください。とくに、夏祭りには」
 かつて子供だった青年は、瞳に真摯な光を宿しながら微笑するのだった。


送りまぜ 

2021年07月11日(日)10時17分 公開
■この作品の著作権は送りまぜさんにあります。無断転載は禁止です。

■作者からのメッセージ
ようやっと四作目でございます。
夏が近いということで、祭りと電球ソーダを題材に書かせていただきました。
相も変わらず短い作品ではありますが、暇つぶしになってくだされば幸いです。


この作品の感想をお寄せください。

2021年07月21日(水)22時53分 送りまぜ  作者レス
えんがわ様

ご感想ありがとうございます。
電球ソーダに関しては、年代に関してはカイト様の感想通りですね。

描写は、伝わらないところは善処してゆきます。はい(滝汗)
不勉強で申し訳ありません。説明に逃げていると書かれておりますが、個人的にはどのあたりなのかが、いまいち判りません。いえ、自分の理解力不足が原因なのですが、はい。

それでは、ご感想を有難うございました。失礼しますね。


pass
2021年07月21日(水)22時49分 送りまぜ  作者レス
通りすがり様

ご感想ありがとうございます。
一応、調べながら書いてはおりますが、なるほど、改めてみると酷いですね(滝汗)
的を得ているなかで、一応、補足できる点だけ書かせていただきます。

玉響は玉響現象というオーブを表現として書いております。ただ、玉響現象=オーブなのであって、玉響=オーブではないことを改めて再認識されました。

「自身の孤立感が生んだ心象風景かもしれない。幼かった僕は、無理やりそう結論づけました」
「自身の孤立感が生んだ心象風景かもしれない。幼かった僕は、無理やりそう結論づたのでしょう」
こちらの方がいいですね。過去形よりは推測にした方が、曖昧な感情の結論を大人が整理したことになりますから。

孤立と孤独に関しては、類義語の定義に従ったという感じですね。言葉の差異としましては、
孤立
>一つまたは一人だけ他から離れて、つながりや助けのないこと
集団じゃないか、と突っ込まれたら終わりですが、人混みのなかで小さな子が一人というのは、ある意味では孤立ではないのでしょうか。と言い訳をさせてください(土下座)

電気ソーダは、本当もう許してくださいとしか言いようがありません。

封は、いりませんね。緊張が解けた、が適切でしょうか。

馬酔木柄は盛りすぎたのです。プロットぐだぐだなのに。前回の感想通りです。
大人の一言は、不勉強で申し訳ありませんが、
>「なあ、おい、電球ソーダを出してる屋台なんて、あったか?」
関連付けているというより、行事の屋台にての純粋な疑問を、少年が過剰に拾ったと言いましょうか。
また少年がソーダと少女を関連付けた理由を否定してしまえば、彼が辿った話を否定することになりますので、ある程度のご都合は必要だと思っております。
生意気で申し訳ありません。

厳しめ、ちょっと心が折れかかっておりますが。有難うございました(血反吐)

pass
2021年07月21日(水)22時47分 送りまぜ  作者レス
柊木なお様

ご感想ありがとうございます。
私個人としては、ジャンルについては大まかにホラーかな、ぐらいの曖昧さで書いております(乙一氏の作品みたくホラーなのか奇妙なのか曖昧な感じが好きです)
インパクトは――察しの通りです(滝汗)

不安を煽るに煽って、スパッと切るですか。なるほど、努力してみます。実力不足で期待に添えるかは判りませんが……。
レイ・ブラッドベリ氏の作品に関しては、お恥ずかしながら未読です。しかし短編のホラーは好物ですので、十月のゲーム、アマゾンで注文してみますね。ありがとうございます。

小手先ではうまく行かない、そうですね。なかなかに人に怖さやゾッとさせるのは難しいですね。
応援ありがとうございます。こちらも微力ではありますが、陰ながら応援させていただきます。


pass
2021年07月19日(月)14時30分 えんがわ  +30点
>電球ソーダ

自分はよく知らないぞ。古いのかな、新しいのかな。

この作品のキーアイテムなので、もうちょっと濃く描写しても良いかな? とか。


語り手が犠牲になっていたら、あの浴衣の女の子は無事だったのかな?

とか思うと、俄然。奥行きが深くなってきますね。

確かにこの作品を読んだ後に、電球ソーダが実際に売っている祭りがあったら、
買えないなぁ、いやむしろ買っちゃうなぁとか、思いました。


描写を頑張っている感じで、背伸びもしている感じで、時にあれ? って伝わらないところもあるのですけれど
だといって説明に逃げないで、描写力をつけていけば。。。

きっと引き込ませるものをかけると思います。どこかで。
5

pass
2021年07月19日(月)11時25分 通りすがり  +10点
百物語?の場で語られる不気味な話でした。世界観の醸し出し方は良かった。でも所々引っかかる部分も多かった。

「周囲の人々は頼りない灯に陰影を映すのみ」の「陰影」は「光の当たらない影」のことで、「灯」に「陰影」は映らないので日本語として違和感。「頼りない灯は周囲の人々の陰影を映すのみ」ならどうだろう。

「邂逅」は「思いがけず出会うこと」であるので、話を聞く目的でやって来たであろう人々にこの言葉を使うのは変。

「玉響のように浮かぶ淡い光」の「玉響」も「勾玉の触れ合って立てる微かな音」「ほんの一瞬やかすかな間」の意で、「玉響のように浮かぶ」と書かれると情景がよくわからない。ぱっと一瞬だけ放たれる光?儚く消える様子を表現したいならば「玉響」を「泡沫」にする手もありそう。

「自身の孤立感が生んだ心象風景かもしれない。幼かった僕は、無理やりそう結論づけました」幼い子供というよりも後の自分がそう回想したような文章になってしまっている。それから「孤立感」と「孤独感」の違いの検討を。「孤立」は状況を表し「孤独」は心情を表す。

「電球ソーダ」の発祥と語り手の年齢との整合性に無理がある。

「緊張の封が切れてしまい」という表現に違和感。封は切れるものというより切るもので、封は意図的にするもの。迷子は意図的ではないので、緊張も思いがけない状況であったはず。普通に「緊張の糸が切れてしまい」で良かった。「封」にする意図が読み取れない。

少女が倒れているのに電球ソーダの屋台に関心がうつる不自然さが気になる。そもそも少年含め周囲の人間はなぜ電球ソーダの液体と少女が倒れたことの因果関係をすぐに結びつけられるのか。馬酔木柄で少女とわかる設定も含めて、展開に作り手のご都合主義が感じられる。

一見流麗な文章に思えるが引っかかる点が個人的にかなり多いので、点数はこれで。

厳しめで申し訳ない。

5

pass
2021年07月17日(土)23時04分 柊木なお  +30点
拝読いたしました。

個人的にホラーというよりは世にも奇妙な物語に近いと感じました。
文章もプロットも完璧に近いと思いますが、他の方が指摘されているようにインパクトに欠ける部分はあるかもしれません。

個人的には、締めが無難すぎるのが原因かなと思います。
短編の尺であれば、「不安を煽って煽って、一番恐ろしい瞬間ですぱっと切る」ほうがより訴えるのではないでしょうか。
(ホラージャンルで私が一番好きなレイ・ブラッドベリはそのパターンが多いです。ショッキング度合いでいえば「十月のゲーム」を超える短編はなかなかないと思うので、ぜひ読んでみてほしいです)

などと口で言うのは簡単ですが、小手先では上手くいかない難しいジャンルですよね。
陰ながら応援しております。それでは。

6

pass
2021年07月16日(金)19時17分 送りまぜ  作者レス
BB様

再びの来訪、ありがとうございます。
>「読者の想像にお任せします」というのは、他のサイトならいいのですが、ここは鍛錬投稿室です。
お恥ずかしい限り、その通りですね。
プロットの弱さ、また、読者様の想像にお任せ、という責任のぶん投げに甘えてしまった結果が、これです、申し訳ありません(滝汗)
また青年を怪物にしたほうが、自分が悩んできた最大限のインパクトにも繋がりそうです。やはり、他の方を介することは大事だということに、再度気づかされました。


それでは、ここで失礼します。ご感想ありがとうございました。

pass
2021年07月16日(金)00時01分 BB  +30点
再訪です。

完全にミスだったんですね。それは残念。

>また、解釈と合ってる、間違っている、ということで評価というのは、なんといいましょうか、想像を狭めているようで……。

解釈が当たってるかどうかの点ですが、それはどこまで考えて創り込まれているかが重要なのであり、解釈そのものでありません。

「読者を誘導する為に、あえて青年に作り話を語らせた」なら50点
「青年の話には矛盾があるけれど、彼はムシ側だし問題ないか」なら40点
「やっちまったあああああああ!」なら30点

私の解釈がまったくの見当違いで、さらにエレガントな解があるなら、解釈が当たっていなくても加点対象になります。

「読者の想像にお任せします」というのは、他のサイトならいいのですが、ここは鍛錬投稿室です。
作者の意図を明確にした方が、より深いディスカッションが出来るのではないでしょうか。

例えば冒頭の場面、「百物語をしている、物の怪に掴まった、どちらにも解釈できるよう書いた」ということであれば、物足りなさを感じている人もいるようなので、物の怪に掴まった方を、明確に打ち出しては。
というアドバイスも出来ます。

考察に入る前から30点は付けていたので、減点はしません。
7

pass
2021年07月12日(月)20時20分 送りまぜ  作者レス
BB様

ご感想ありがとうございます。
カイト様の返信コメントでも明記されたとおり、完全なる失態でございます(滝汗)
本当に、申し訳ありませんでした(土下座)

しかしBB様がここまで解釈を深めてくださったこと、作者ながら嬉しく思っております。そして、とても面白く拝読させていただきました。
個人的で申し訳ありませんが、解釈に正解はないと思います。たしかに読者と作者には溝があることは否定できませんが、こうした解釈含めて楽しむのも創作なのだと思います。

答えというのであれば、他の方の返信を読んでくだされば判る通り、プロットのグダグダですね(白目)
ご指摘された通り、子供が馬酔木なんて知ってるのかと、大人の視点で調べたところ――などと言及するなりすべきでしたし、
そも、馬酔木ではなく、普通の着物でよかったのでは、と。さらに踏み込めば、電球ソーダは最近のものだなどと、襤褸が出た次第です。

もし、ご期待に沿えない結果でありましたら、評価を取り消してくださって大丈夫です。
また、解釈と合ってる、間違っている、ということで評価というのは、なんといいましょうか、想像を狭めているようで……。いえ、襤褸の結果なので、本当、むしろ自身が反省すべき点なので、返す言葉もありません。

それでは、ご感想、本当にありがとうございました。

pass
2021年07月12日(月)20時19分 送りまぜ  作者レス
表参道様

ご感想ありがとうございます。
誘蛾灯の解釈に関しては、表参道様のご想像にお任せ――と、あえて明記はいたしません。ホラーは各々が想像して、怖さを楽しむのも醍醐味かなと(無責任ともいう)

馬酔木は殺虫剤に使われる植物だったのですね。有毒というのは存じてましたが、なるほど、そうなると着物の柄にも、二重の意味が生まれてきますね。面白いです。グダグダなプロットが、すべてを台無しにしてしまいましたが……(遠い目)

最後の驚き、ふむ、通り過ぎ際に、例の店主が一言、というほうが、着物の柄よりもホラーが増しますね。
なかなかに驚きポイントというのを、踏めずいて歯がゆいです……。

完成度に関してお褒めいただき、恐縮です。
ですが、カイト様の返信コメントでも述べたとおり、プロットがグダグダゆえに電球ソーダに対しての失態が発生しました。
だので、正直、胃が痛かったりします、はい(滝汗)

集まりに関しても、深い言及は控えさせていただきますね。どこまで不明慮で申し訳ありません。
それでは、ご感想、本当にありがとうございました。

pass
2021年07月12日(月)20時18分 送りまぜ  作者レス
カイト様

ご感想ありがとうございます。
とても怖かったと感じてくださったのなら、作者冥利に尽きます。祭りの人込みは、背丈の低い子供にとって、恐ろしい空間だろうなぁ、と経験をもとに書いております(迷子常習犯)

二つ気になって点に関して。
電球ソーダに関しては、完全に筆者の失態でございます。本当に、申し訳ありませんでした!(土下座)
そのうえで、馬酔木柄の浴衣や仮面ライダーのお面など、変なところに凝ってたら、ただでさえガタガタなプロットなのに襤褸がでますよね、はい……(滝汗)
ほんとう、こだわるのなら、電球ソーダのことも調べるべきでした。明確な時代背景を書いていないので、それでどうかユル――されないですね、はい。
女の子の浴衣に関して、ご指摘のとおり、馬酔木柄は少しくどすぎますね。可愛らしい浴衣でも、十二分に表現できた箇所でした。だから、襤褸がでてしまった(白目)

今度また書く際は、テーマにしたものの背景も調べてから書かせていただきます。
基本中の基本と言われてしまえば、その通りすぎて頭が上がりませんが、はい。

それでは、このような作品ですが、身に余る評価をいただいていいのか、不安ですが……。
少しでも楽しんでくださったのなら、幸いでございます。ご感想、本当にありがとうございました。

pass
2021年07月12日(月)02時27分 BB  +30点
拝読しました。
以下の私の解釈が当たっていたなら+10点します。

まず気になったのが、冒頭部分の集まり。
百物語か「稲川淳二の怪談ナイト」的なものなのか。
ハッキリさせていないので、最後にもうひとネタあるのかな、と思っていたのですが、何もなくて拍子抜けしました。
だったら、シンプルに「アパートの掲示板に夏祭りの案内が……」みたいな始まりから、回想に入ってもよかったんじゃないでしょうか。

そして、青年の話。
すでに他の方からも指摘がありましたが、知らない言葉が出てきたので、私も色々調べましたよ。

まず「電球ソーダ」
発祥は韓国のようですね。日本に上陸したのが2016年で、夏の縁日に並ぶようになったのは翌17年。
ということは、青年が幼少期の頃にはなかったことになります。

少女が馬酔木柄の浴衣を着ていたとのことですが、馬酔木なんて幼い男のが知っているのか? さらにその特性まで? という疑問がわきました。

そして殺虫効果のある馬酔木の柄を着ていた少女が犠牲になったということはわかります。
そうすると主人公の男の子はなぜ標的になったのでしょうか。理由が描かれていません。

など、矛盾だったり取ってつけたような理由だったりで、スッキリしません。
これらをどう解釈すればいいか。私は一つの結論に達しました。

それは、この青年が嘘を吐いている、作り話をしているということです。

じゃあ何故、作り話をしているのか。
それは、この場に集まった人たちに、自分たちの置かれが状況を理解させるためです。

つまり集まっている彼らは、電球ソーダに誘われ、誘蛾灯ならぬ誘人灯の罠にかかってしまった人々なのです。冒頭にある、

>薄暗い空間にて、周囲の人々は頼りない灯に陰影を映すのみ。

の「頼りない灯」とは、それぞれが手にしている電球ソーダのこと。
タイトルが「夏祭り、その灯はだれを誘うか」となってるのは、そのヒントなんですね。

最初に「もうひとネタあると思っていたのになかったので拍子抜けした」と書きましたが、ちゃんと大オチがありました。
気づいた時には、鳥肌が立ちました。

この解釈はいかがでしょうか。

「作り話とわかるように、あえて矛盾を描いた」
「矛盾が出るのは承知していたが、整合性がなくても問題ないので放置した」
「リサーチ不足で、完全に単なるミス」

どれが正解かによって、+10点もしくは現状維持となります。
私の解釈が、完全に見当違いの可能性もありますが、いずれにせよ減点はありません。

解説、よろしくお願いしたします。
5

pass
2021年07月12日(月)00時55分 表参道 LynesOLS3s +30点
こんばんは、送りまぜさん。
表参道です。

ホラーとして上質だったと思います。
変なものが紛れ込んで悪いことをしているのは間違いないとして。
誘蛾灯の逆で、虫が人間を誘って殺しているとまで解釈してよいのか。。。

なるほど。カイトさんの感想によると、花言葉が『犠牲』なのですね。
僕も調べたのですが、殺虫剤に使われる有毒植物とあったのでそちらも関係あるのかな。
電球ソーダと誘蛾灯を関連付けるのも非常に上手い。
うーん、良く考えられているなぁ。

あえて指摘をするなら、最後のひと押しが欲しかったかも。
例えば少年が電球ソーダを手に持ってから逃げ出すことにして、
最後に自分が握っている電球ソーダを落とすとか。
あるいは、仮面ライダーのお面を最後に見かけてしまうとか。。。
……例がイマイチなのは許してください。
とにかく最後にもう一回怖がらせるとよいかも、と言いたいのです。

文章、構成、アイデア。
全体的に高く仕上がっている作品だと思います。

最後に。
この集まり自体が気になってきますね。
百物語の類なのか、あるいは誘蛾灯と何か関係があるのか。。。

以上です。
執筆お疲れ様でした。

3

pass
2021年07月11日(日)22時41分 カイト  +40点
送りまぜさん、はじめまして。カイトと申します。

作品読ませていただきました。とても面白かったです。もとい、とても怖かったです。
人でごった返す祭り会場で迷子になってしまった焦り、孤独感、恐怖。それが真に迫っていました。暗闇の中に現れた、色鮮やかなジュースの屋台。猫撫で声の店主、誘うように揺れる灯り。そういったものが、不気味さとともにまざまざと思い浮かびました。
自分も怖い話を書いたりするのですが、この辺り本当に見習いたいと思いました。

とても良かったのですが、気になった点が二つ。
一つは、電球ソーダって結構最近のものですよね。調べてみたら、2017年前後に韓国からSNSを通じて爆発的に広がったのだとか。子供の頃の思い出、というには新しすぎますが、でも青年が話している時点が現代とは限らないので、これは少しフォローを入れればどうとでもなる点かな。そもそも「電球」ソーダでないと、誘蛾灯との関連性が薄れてしまいますもんね。
もう一つは、犠牲となってしまった少女が馬酔木柄の浴衣を着ていた、という点。思わせぶりな表記だったので何かあるのだろう、というのは感じられました。花言葉が「犠牲」なんですね。
ただ、花言葉は花を用意した側が含みを込めるものなので、殺された少女が着ているのには違和感が。なくても良いシーンかなぁと思いました。
あぁでも、犯人(?)側からの主人公へのメッセージ、という可能性もありますね。そうなると、不気味さが倍増しますね。

とても良い作品を読ませていただきありがとうございました。
今後の作品も期待しています。
9

pass
2021年07月11日(日)18時59分 送りまぜ  作者レス
神原様

ご感想ありがとうございます。
青年がいる場所については、あえて言及せず書いております。その方が読んでくださった皆様の想像を掻き立てるかなと(ブン投げともいう)

物語の構成については、どんなに内容がガタガタでも、終わりはきちんとしよう、と努力している段階でございます。こう、文章よりプロットの勉強不足ともいえますね。プロット……苦手……。

インパクトに関しても、神原様のおっしゃる通り、人々を惹きつけるものに欠けているといいますか、どうしてもうまくできずに、歯がゆさを抱いております。鳩は地獄から来る、ぐらいのものが書きたい(願望)
ロバート・E. ハワード氏ほどのものが書けるとは思えませんけれど(滝汗)

ご評価、有難うございます。
完成度が高いとは恐縮です。個人的には、神原様のご指摘同様、インパクトがあああ――と、しかしどうすればいいんだああ――と悩みの種です。信仰心が薄いからか、アイデアの神様からほど遠くはありますが、精進していきたいと思います。

それでは、ご感想、本当にありがとうございました。
貴重なお時間、少しでも面白いと思ってくださったのなら、幸いでございます。

pass
2021年07月11日(日)16時45分 神原  +30点
こんにちは、拝読しました。

読み終わって、百物語かな、と感じました。これで青年が目の前のろうそくを消したら、百物語と言ってもおかしくないシチュエーションですね。

物語的にはきちんと最初から結末まで描かれていて、以前にも行ったと思いますが、文章で指摘出来る部分があまりない気がします。

ただ一つ難を言えば。インパクトが少し足りない気がします。こうどーんと読者に訴えかける様な。

しかし、上で言っている様に完成度は高く感じますので、面白かったです、が妥当かな。と思いました。以上から私は面白かったです。を置いていきたいと思います。
3

pass
合計 7人 200点


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