教師と生徒の関係なんてやめませんか?
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「先生、好きです!」
 何回告白したって無駄だって知ってる。わかってるよ。わかってるけど、こうやって告白したらいつか振り向いてくれるかな。そう願って、いつも告白するんだ。
 でも先生の答えは決まってこう。
「ごめん」
 そして私は「きいてくれてありがとうございます」と笑うのだ。
 何でだめなの?理由、教えてよ。何が嫌だ?顔?なんでも直すからさ。
 頑張ったって直せないもの?
 私は先生と恋人になりたいの。
 先生の女になりたいな。
 毎日告白する女と毎日その女を振るために待っていてくれる男。
 そんな中途半端な関係はやめよう。

 教師と生徒の関係なんてやめませんか?
 きく必要なんてない。
 やめよう。やめてやろう。
 私、先生といれるなら働いたっていいんだ。
 先生が望むもの全部、叶えたいの。
 私に願望だって全て叶えたいの。
 
 私の名前は如月麗華。
 先生は夜桜奏翔先生。

 私が告白するのは朝。
 みんながくる20分くらい前に登校して、先生の元へまっすぐ行く。
 先生は、また来たか、みたいな言葉を含めたような顔をした。
「麗華、どうしたの?」
 わかってるけど、と笑う先生。今日もかっこいい。
「先生、好きです」
 振られるんだとわかってるのに、ちょっと期待してしまう。

「ごめん」
 そして先生はきょうも振る。
 ちょっと期待してしまっているから、だよねってわかっているのに……泣きたくなる。
「ですよね…」
 泣きたくなるが、そんなことをしたら迷惑かかるから、泣かずにぐっと堪える。
 自然に上をむく。
「麗華はさ」
 いきなり先生が話しだすから、ちょっとびっくりした。
「なんですか?」
 平然を装って、笑う。
「何で毎日告白するの?できるの?」
「好きだから、ですけど……」
 迷惑だったかな。迷惑だったのにずっとし続けていたとしたら、消えてしまいたい……
「迷惑、じゃないんだけどね……俺だったら、もし俺だったらそんな勇気ないからさ…」
「何回か振られただけで折れる私じゃないから、大丈夫ですよ」
 笑ってみせると、先生は複雑そうな顔をした。
 今日は聞きたい。ね?今日こそは聞こうよ。
「先生。私のどこがだめなんですか?」
 そう聞いたら、先生は困ったみたいに笑ってから言った。
「何が、ってことは……俺のせいで麗華の青春壊したくないんだ」
 って笑うだけだった。
「先生のせいで壊れるなんて、ないよ、全然!」
 先生はそんな私を見てそっか、と言うだけで。
「俺、戻るね。ごめん。ありがとう」
 そう言う先生の顔を見て何も言えないまま。
 そんな私なんて嫌いだ。



 (先生目線)
「好きです!」
 初めて麗華に言われたのはいつだっただろうか。
 最初は、何の関係もなかった。一生徒ってだけ。
 そのとき、好きな人がいたっていうのも一生徒としてしか見れなかった理由の1つだろうな。
 でも、叶わないって分かりきった恋だったから諦めていたけど、その人を想っているってことが楽しかった。
 俺の単なる一目惚れだったんだけど。大人になってからおかしいって言われても仕方ないと思う。
 その人と出会ったのは電車。その人は、髪が長くて、おろしていた。ちなみに俺はボブ派。
 その人は、俺が探していたハンカチを見つけてくれて。嬉しかったな。
 大事なものでさ。親友からもらったのだった。
 そして十分くらいふたりで立ち話して、それで俺が質問することに対して、普通に答えるときもあれば、「どうでしょう?」と濁すときもあって…奥ゆかしいというか。優しさとミステリアスなところとかに惹かれた。
 それで、最近。他の先生と話していたら、たまたま麗華と麗華の友達が通りかかって、たまたま。こんなことを話していた。
「麗華ってすごいね。好きな人のために長く伸ばしていた髪をばっさり切って。しかも高い美容室行ってるし。…出会いも運命的だし!!電車でハンカチ拾って〜は運命的すぎ!」
 と麗華の友達が言うと、麗華は、
「運命的だよ、出会いは。でも運命の赤い糸は違う…のかな。髪は、だってちょっとでも先生に好かれたいじゃん?タイプに近づきたいの。」
 そういえば俺、ある女子生徒からタイプ聞かれたなって思って、マッチしたんだ。
 よく考えれば、タイプ聞かれた子と、麗華よく一緒にいるからさ、、
 俺が恋したのって、麗華なんだね。今更って怒る?
 無責任だと思う。だから責任もって愛を伝えさせて。
 
 俺は君と恋人になりたい。
 君の男になりたいんだ。

 麗華に明日はしっかり伝えよう。
 この中途半端な関係はやめよう。

 教師と生徒の関係なんてやめませんか?

 翌朝。
 俺は麗華を待っていた。
「麗華」
「何ですか?」
 え、と驚いたようにする麗華。
 身構えているようにも思える。
「好きだよ、麗華」
 真顔で言うと、信じられない!という顔をした。
「好き、だよ。」
 俺はそれでも信じてもらえる気がしなかったので、麗華にキスをした。
「好きだよ。ね?信じてくれる?」
「はいっ……えっと!!私も好きです……」
「知ってる」

 「教師と生徒の関係なんて今日でやめよう。今からもう恋人の関係だから。一生君を大事にします。」
 そう言うと、麗華は頬を赤らめながら、頷いた。
零 

2021年07月03日(土)22時49分 公開
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■作者からのメッセージ
はじめまして、零です!
この作品を読んでくださり、ありがとうございます!
推敲などはあまりしていませんが、温かい目で見て頂けたら幸いです。


この作品の感想をお寄せください。

2021年08月27日(金)09時21分 はちす  +10点
拝読させていただきました。

昔はメジャーだったこの手の教師と生徒の恋愛表現は、青少年保護に対する意識の高まりもあり、以前と比べて一般には受け入れ難い特殊なマイナージャンルになりつつあるような気がします。

特に、現代社会を舞台にリアリティを出しつつその教師を「善良」として描こうとするならば、そこには必然的に高い倫理観が求められるだけでなく、その高い倫理観を崩して恋愛につなげるだけの説得力までも読者に抱かせなければなりません。これは自分で高いハードルを設定した上で自分でそれをのり超えるという非常に難しい描写であるように思います。

教師や生徒の周囲の環境を追い込んで恋愛に必然性を持たせたり、教師と生徒の恋愛がそこまで問題とならない時代や世界を舞台にするなど、何か工夫があればより読者も受け入れやすくなるように思います。

漫画や映画などと違って小説では画による演出はできないので、そこの表現はより難しい気がします。

総評としては評価の難しいところはあったのですが、文章及び描写は比較的読みやすかったです。
執筆お疲れさまでした。また次回作も読みたいと思いました。
1

pass
2021年07月10日(土)23時38分 零  作者レス
一字下げについてご指摘ありがとうございます。直します。

確かに、私が主人公だったら。と再度考えてみたらこんな先生に慕うどころか、避けるだろうと思いました。

フィクションとはいえ、ここまで現実性がないのはどうだろう…と思いました。

また推敲を重ねて、よりよい作品を作ろうと思います。

読んでくださりありがとうございました!

pass
2021年07月10日(土)23時37分 零  作者レス
一字下げについてご指摘ありがとうございます。直します。

確かに、私が主人公だったら。と再度考えてみたらこんな先生に慕うどころか、避けるだろうと思いました。

フィクションとはいえ、ここまで現実性がないのはどうだろう…と思いました。

また推敲を重ねて、よりよい作品を作ろうと思います。

読んでくださりありがとうございました!

pass
2021年07月10日(土)23時29分 零  0点
BB様。

読んでくださりありがとうございます。

きっかけ……また考え、推敲を重ねていきたいと思います。

前髪わからないかも。という思考がなかったです……初心者とはいえ、まだまだだと思いました。

編集して、もっといい作品にしていこうと思います!


8

pass
2021年07月06日(火)15時48分 如月千怜  -30点
どうも如月千怜です。感想を書きます。

まずセリフなどの括弧の文頭は一字字下げをしないで書くのが作法なので、そこはまず修正してください。

作品の内容は不純異性交遊に対する責任追及の重さをあまり理解しないで書かれているなと思いました。
高校生なら生徒同士でも発覚すれば厳しいのに、先生が相手とは……
身を引かない先生は自分の職に対する責任をきちんと理解しているのでしょうか? 心理描写にリアリティを感じませんでした。
少なくとも私ならこんなことをする先生なんて絶対に慕えません。

先生の視点が始まる前に終わっていれば悪くはなかったと思います。
が、後半の先生のうかつさは絶対に庇えないので大幅に減点させていただきます。

6

pass
2021年07月06日(火)01時48分 BB  +10点
拝読しました。
女子高なら、ありそうなお話ですね。

ただ先生の行動は、実際にやっちゃうと確実に職を失います。事案ですよ、事案。
もちろん、フィクションとしてはアリですが。

先生が麗華の愛を受け入れる、きっかけが欲しいですね。
ハンカチを届けてくれた人が、麗華だと気づくくだりを描いて、その翌日に告白、という構成にすると良いです。

あと、これは特に問題というわけではないのですが。
普通の男子は、前髪が重いとか薄いとか、前髪作るとか、よくわかってません。
オシャレな意識高い系の男子なら、わかるかもしれませんけど。
が、より多くの男子に共感してもらうなら、ショートカットとロングどっちが好きか。ボブが良いか、ポニテが良いか。ぐらいにした方がわかりやすいです。

ポニテが校則で禁止の学校もあるようなので、巧く絡めると生かせるかもしれません。

先生が麗華を好きになった理由が、単に可愛いだけでなく、内面にも魅かれたところが良かったです。
8

pass
2021年07月04日(日)16時30分 零  作者レス
読んでくださりありがとうございます!
高校生か大学生か、というと一応高校生設定で書きましたが、しっかりとした設定は決めていませんでした。
またかんがえて、良くしていきたいと思います。
文頭一字下げについてはご指摘ありがとうございます!


pass
2021年07月04日(日)00時31分 神原 
こんにちは、拝読しました。

まず思ったのが、女子生徒のパートの時にそれなりの応対をしていた先生。先生パートになった時に大人にしては幼い感じに見えました。高校生くらいの一人称に。

もう少し大人びた口調でよかったのではないかと思います。

あれ、これって高校生? 大学生? 

まず高校生なら先生止めて二人で食べていけるのか? これが疑問です。次に大学生。これなら女子生徒が中退して先生と結婚できるのでいいのかな? ただ、付き合ったからと言って結婚まで至るのか? これが疑問。

別れる人なんてそれこそ山の様にいるので、先生か生徒かのどちらかが分かれるっていうとなると中退したのが裏目に出るでしょうし。先生を止めていたら、どちらにせよ働かなくてはいけない。って言うのが頭をちらつきます。

一見綺麗な恋のお話ですが、未来の展望が上で書いた様に見えません。

それとこのお話を良いと捉えるか、大人と学生の禁忌の恋ととらえるかで意見が分かれそう。

最後の一文はプロポーズではないんですよね。これが発音したプロポーズならちょっと上で書いた事情と変わって来るかも。

確か、16歳以上なら結婚を前提にたとえ大人でも付き合えるはず、もちろん両者の同意の上で。

なので、最後のは胸に秘めないできっちり発音として発した方が良いかもと思います。

なんだかとりとめのない感想になってしまいましたが。まだまだ作品として評価出来る段階にはないと思います。ので、評価外を入れていきたいと思います。

あ、文頭は一字字下げを。
4

pass
合計 4人 -10点


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