ライオンになったネズミと、ただのネズミ(跡地化)
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金木犀 gGaqjBJ1LM

2021年05月23日(日)09時56分 公開
■この作品の著作権は金木犀さんにあります。無断転載は禁止です。

■作者からのメッセージ
元ネタ https://www.amazon.co.jp/%E3%83%8F%E3%83%BC%E3%83%90%E3%83%BC%E3%83%89%E6%B5%81-%E8%87%AA%E5%88%86%E3%81%AE%E9%99%90%E7%95%8C%E3%82%92%E8%B6%85%E3%81%88%E3%82%8B%E6%80%9D%E8%80%83%E6%B3%95-%E3%83%9E%E3%83%AA%E3%82%AA%E3%83%BB%E3%82%A2%E3%83%AD%E3%83%B3%E3%82%BD%E3%83%BB%E3%83%96%E3%83%83%E3%83%81/dp/4905154456

とある野原に小さなネズミの群れが暮らしていた。
 ネズミたちは野原で小さな種を見つけ、巣穴に蓄えておく能力を身に着けた。
 こうしてネズミたちは、厳しい冬をしのげるようになった。
 食料の山はネズミたちに安心感をもたらした。中には汗水たらして人一倍大きくて深い巣穴を掘るネズミもいた。そして貴重な種を人一倍多く蓄えた。
 ネズミたちが種を集めたり蓄えたりするのに熟練するにつれ、自由な時間も増えた。
 そこで何匹かは、野原にいる小さな生き物を観察して過ごした。あるネズミは石の上にのぼり、アリやバッタや芋虫を見てこう思った。「哀れなやつらだ。あんなに小さな体じゃ、次の冬は越せないだろう」
 このネズミは憐みの気持ちを抱きつつも、自分が優越感を抱いていることも認めずにはいられなかった。そしてアリやバッタや芋虫の死骸を見つけると、自分が納得できる唯一の結論に達した。「哀れなやつ。こんなに小さくちゃ、やっぱり生き延びるのは無理だったんだ」
 もう一匹の別のネズミも、食糧集めが終わると野原に棲む小さな生き物を観察して過ごした。
 だがそのネズミが思ったことは先のネズミとはまったく違っていた。「どんな生き物だって生きのびるすべを見つけだし、この世界が差し出してくれるものに順応できるんだな」と。そして小さな生き物の死骸を見つけると、立ち止まってじっと見つめ、あらゆる生き物に共通の定めがあることを受け入れようとしていた。
 ある日のこと、この二匹のネズミが野原で出会ったときに、突然、ハリケーンが襲来した。どちらも吹き飛ばされ、大きな川を越えたところで地面に叩きつけられた。その衝撃で二匹とも気を失った。そこは深いジャングルだった。
 まず、小さな生き物に優越感を抱いていたネズミが意識を取り戻した。目を開けると、全然なじみのない場所にいることがわかり、背筋が凍り付いた。みたこともないような草木が生え、聞いたこともないような音がする。「ここはどこだ?」ネズミは世界には野原だけでなく、ジャングルや砂漠や川や海もあるなんてまったく知らなかった。
 ネズミは少しずつ冷静さを取り戻していったが、目の前に広がる世界を理解すること受け入れることもできず、絶対に夢にちがいないと思った。しかし夢から覚めることはなかった。そうして、今いる世界が現実だと観念したネズミは好奇心もあって、探検に出てみることにした。藪の中を少し進んだとき、それほどとおくないところに大きなけものがいるのに気づいた。
 ネズミは全速力でそこから逃げ、目に入った小さな穴に身を隠した。ネズミは不安と恐怖でいっぱいで、何日も穴の中に身をひそめていた。
 ネズミの体はしだいに弱り、活力もエネルギーも失われていった。ついに、このままでは飢えと渇きで死んでしまうと悟り、激しく緊張しながらも心を奮い立たせて穴から出た。しかし穴から出たところで、今度はもっとおおきな獣と鉢合わせになった。顔は白く、黒い毛に足まで覆われている。ネズミは体を丸めた。その場で殺されるものと覚悟した。だが、しばらくたっても何事も起こらなかったので、ネズミはそろそろと顔を上げた。巨大な獣はじっとこちらを見つめていた。
 ネズミはひざまずき、小さな前足を合わせて懇願し始めた。「どうか私を殺さないでください。私はちっぽけなネズミにすぎません。どうか見逃してください」
 獣は答えた。「どうして私がおまえを殺そうとすると思うんだね?」
 ネズミはこの答えにとまどい、すぐには何と言ったらいいのかわからなかったが、震える声でこう尋ねた。「あなたはどなたですか?」
「私は賢くて強い魔法使いだ。私の知らないことはないし、私にできないこともない」
 この思いがけない言葉を聞いて、ネズミはこうお願いした。「聞いてください、偉大な魔法使いさま。ここには大きな獣が一頭います。その獣に殺されるんじゃないかと恐ろしくてたまらないのです」
 魔法使いはネズミをつまみあげ、まるでその心を読んだかのように言った。「おまえが見たのはどうやらネコらしい」
「お願いします、偉大な魔法使いさま。どうか私を、そのネコとやらより大きい動物に変えてください」
「いいだろう。ではネズミよ、イヌになれ」
 するとネズミの体はぐんと大きくなった。元ネズミ、現イヌはすっかり満足し、気前の良い愛すべき魔法使いにうやうやしく別れを告げた。
 だが、何日か経って魔法使いは、身を潜めて震えているイヌに出会った。
「どうしたんだね、イヌよ? 私はおまえをネコより大きくしてやったではないか。なぜ隠れてそんなに震えているんだね? 今度は何が怖いのだ?」
「魔法使いさま。嘘だとお思いでしょうが、たった今ネコよりもっと大きくて獰猛そうな獣に会いました。黄色に黒ののある獣です」
「それはヒョウだ、善良なイヌよ」
 この言葉を聞いたイヌは、またもや助けを求めた。「偉大な魔法使いさま、私にもっと大きな体をお与えください。あの大きなヒョウに負けないくらい大きくなれれば、私は二度と恐れずにすみ、心から満足するでしょう」
 魔法使いはちょっと考えてから、こう言った。「望みをかなえてやろう。ジャングルの王になるがよい。ライオンになれ」
 そうしてついには巨大なライオンになったネズミは、無敵になったと感じた。もう何も恐れるものはない。ライオンは自分こそ支配者だと思い、自信に満ち溢れた。
 時が過ぎ、魔法使いはライオンのことが気になってジャングルに向かった。けれども、いくら探してもライオンの姿が見えない。そこで洞穴に入ってみると、大きな岩の後ろにライオンが隠れていた。やつれて、震えている。
「ライオンよ、おまえか?」
「はい、魔法使いさま。私です」
「ライオンよ、いったいなぜこんなところに隠れて震えている? おまえはジャングルの王だというのに」
「魔法使いさまにはおわかりにならないでしょう。このジャングルには私よりさらに巨大な獣がいます。2本の大きな角と大きな耳を持った獣です。その吠え声ときたらあまりに大きいので、震えあがらずにはいられません。どうか私に……」
 魔法使いはついに悟り、悲しそうな顔でライオンに告げた。
「おまえにライオンの巨大な体を与えたところで何になろう? おまえの心はいまだに小さなネズミのままだと言うのに」
 次の瞬間、魔法使いの体は透き通っていき、ついには消えてしまった。

 ところでもう一匹のネズミはどうしたかというと、意識を取り戻し、見慣れない場所にいる自分に気づいたとき、やはりショックを受けたが、すぐに自分は新たな地にいること、この地に適応するすべを学ばなくてはいけないことを悟った。そこで注意深くジャングルの中を進んでいくと、大きな獣がいるのに気付いた。ネズミは知らなかったが、それはネコだった。ネズミはネコに気づかれないように、距離を置いて慎重に後をつけていった。こうしてネコの狩りの技術を学び取るとともに、猫からは安全な距離を保っておかなくてはならないことも理解した。
 さらにネズミは探検家精神に駆り立てられて、そこで見つけたあらゆるものに目をとめ、熱心に調べ、知識を蓄えていった。じきに食糧の見つけ方、危険の避け方も身に着けた。狩るもの、狩られるものがいる環境を体験したことで、ネズミは生きとし生けるものが自然にたどる定めを思い起こした。ネズミは自分の環境適応力にどんどん自信をつけていった。食べたことのない食べ物を見つけ、これまで知らなかったおいしさを味わった。そしてジャングルに棲むネズミの群れにも出会い、彼らに求められて群れに加わった。
 ある日、ネズミはけものの死骸を見つけた。それはやせこけた巨大なライオンだった。ネズミは思った。いつかは自分も死ぬだろう。だが、それまでは、日々のひとつひとつの経験を教訓として、人生を受け入れ味わいながら生きていこうと。




この作品の感想をお寄せください。

2021年06月09日(水)00時07分 BB 
再訪です。
こちらの指摘を真摯に受け取って頂き、感謝します。
そして、素早い誠意ある対応に感服しました。

新たな作品を心待ちにしています。
24

pass
2021年06月08日(火)07時37分 金木犀 gGaqjBJ1LM 作者レス
 こんにちは。

 感想ありがとうございます。

 まず最初に、この作品はおそらく作者様が創作した話だと思います。
 その本の七章、103ページから113ページに載っている話です。
 僕としてはその本の中の一部を元ネタにした、という認識でしたが、あまりにもそのまんま過ぎるという感想を拝見し、「やっぱりまずいらしい」と判断しました。即刻なろうやカクヨムなどは掲載を取りやめることにしました。本当にありがとうございました。

 僕としては、この本の中で書かれたお話が印象に残っていまして、童話を書くにあたり、この話を基にして、というよりも、この話を多くの人に知ってほしい、という気持ちが働き、童話風にリライトしてオマージュのつもりで投稿させていただきました。

 原作とは違う表現、セリフ、賢者の蟻や、象、おっしゃるように最後ライオンとなったネズミを死なせない構成に改変はしたのですが、それにしても著作権的にはアウトかもしれないと思いました。

 万が一、この作品が多くの人の目に触れることになれば、問題になってしまうかもしれません。

 僕としてはこの作品を参考にしていること、僕のアイディアではない、ということは隠すつもりはありませんでしたし、盗作などということは考えていなかったのですが、結果としてそういう作品を掲載してしまったようです。

 ご指摘ありがとうございました。

 他にも、

・一文が長すぎる
・先生ネズミは違和感があるので、家族という表現を変えるといい

 という助言ありがとうございました。その通りだと思います。

 勉強不足ですいません。しっかりとしたオマージュになるよう書くべきでした。

 この度は感想ありがとうございました。

pass
2021年06月07日(月)20時13分 BB 
拝読しました。

私の作品の童話部分は短いし、あくまでパロディーなんですけど、ガッツリ童話に挑戦するというのは、大変だろうなと推測します。
限られたボキャブラリーで書かないといけませんからね。お疲れ様です。

子供向けに書くなら、一文が長すぎるのは良くないです。例えば

>黄色い子供ネズミのソルは同じ年の子より体が大きく、力が強かったので、そのことでいつもみんなに褒められていました。

黄色い子供ネズミのソルは、他の子ネズミより体が大きく、力持ちでした。そのことで、いつもみんなに褒められていました。

と分けた方が良いです。

「先生ネズミ」に違和感があるとの感想がありましたが、私も気になりました。
ルナがソルに対し「ネズミの王になるわ」と言っているので、冒頭の一文

ある野原に、小さなネズミの王国がありました。

でどうでしょうか。

元ネタに関してなんですが、リンク先が「ハーバード流 自分の限界を超える思考法」になっているのですが、この書籍に掲載されているお話なんでしょうか?
また、この本の作者さんが創作したお話なんでしょうか。それとも既存の童話を引用したのでしょうか。

「作者からのメッセージ」を読むと、そのまんま過ぎて、後者ならOKですが、前者なら問題あると思います。
なので、評価は保留とさせて頂きます。

ライオンになったソルがルナを助けるよう改変したところは良かったです。
33

pass
2021年05月31日(月)22時17分 金木犀 gGaqjBJ1LM 作者レス
こんにちは。
僕より実力のある書き手から感想をもらうとやっぱ緊張しますね。

・タイトルからどんな展開の話か想像がつかなかったので、わくわくしながら読ませていただきました。
大きくて強そうな外見よりも、優しくて聡明な内面が大切だと教えてくれる話でした。

→ありがとうございます。

・名前もっと考えて

→その通りだと思います。ちゃんとつければ良かったかもしれません。なんて名前にすればよかっただろう。今ぱっと思いついたのはピカチュウとか、ラッタとかなんですが、いやあかん! 完全にその名前はだめ!

 あれだ、イエローとか、グレーとかっていう名前でもいいのかな。

 どうでしょうか。

 ※なお今作者諸事情によりつかれまくっておりまして完全に眠気が勝っていて、レス支離滅裂な様相を呈しているかもしれません。その際は本当に申し訳ありません。

 無骨頸骨さん、感想ありがとうございました。

pass
2021年05月31日(月)22時08分 金木犀 gGaqjBJ1LM 作者レス
ちゃっす。

あのなんとかフィニティドラゴンなんちゃらという名作を書かれた方にこうして感想をいただけて光栄です!  野生動物に気軽にえさをやってはいけないみたな教訓を含んだ掌編でしたね!

・創作童話は書いたことがないので、難しそうだなと思いました(笑)。

→実は創作じゃないのねん。
 https://www.amazon.co.jp/%E3%83%8F%E3%83%BC%E3%83%90%E3%83%BC%E3%83%89%E6%B5%81-%E8%87%AA%E5%88%86%E3%81%AE%E9%99%90%E7%95%8C%E3%82%92%E8%B6%85%E3%81%88%E3%82%8B%E6%80%9D%E8%80%83%E6%B3%95-%E3%83%9E%E3%83%AA%E3%82%AA%E3%83%BB%E3%82%A2%E3%83%AD%E3%83%B3%E3%82%BD%E3%83%BB%E3%83%96%E3%83%83%E3%83%81/dp/4905154456
 ここにちゃっかりのってる話を参考にしました。ちなみにその話ではライオンになったネズミは死んでますけどね!!!


・>「お前にライオンの巨大な体を与えたところで、なんになったというのだろう。お前の心は、いまだに小さい鼠のままだというのに」
 ⇒この点は黄色いネズミ自身が自覚する必要があると思います。
  今の状態だと、黄色いネズミに反省がないように見えるかなと……。
  的外れでしたらすみません。

→いや、めっちゃ的を射ていると思いました。反省させているように見せたほうがいいとは思います。
 ただ、僕としては、それはなんか嫌なんですよね。人の本質部分って変わらないと思うんです。このネズミはたしかにある見方からすればどうしようもないネズミなのかもしれませんが、彼は彼なりに、考え、生きているだけで、たまたま悪い部分が出てしまっただけだと思います。臆病ながらも、友人を助けようとしたわけで、たとえそれがライオンの姿をしていたからであっても、助けたことには変わりないと思うんですよね。ちょうど、洞穴から出ていく灰色鼠を追って止めようとしたときのように、あれは失敗しましたけど、時と場合による。そういうことなんだとと思います……。

・風でネズミが飛ばされる描写よかった。

→ありがとうございます!!

・最後に。
ライオンより巨大な獣というのが何の動物なのか、気になりました。
……狙い通りなのだと思いますが(笑)。

→これは原作に寄せたんですが、おそらくはゴリラじゃないかな!!(適当)

表参道さん感想ありがとうございました。

pass
2021年05月31日(月)19時29分 無骨頸骨  +10点
こんにちは。拝読しました。

タイトルからどんな展開の話か想像がつかなかったので、わくわくしながら読ませていただきました。
大きくて強そうな外見よりも、優しくて聡明な内面が大切だと教えてくれる話でした。

ネズミが大家族であれば同じ色の子もいるかなと感じたので、同じ色の子を区別するためにもネズミたちに名前がついていたらより自然かなと思いました。
物語のはじめから終わりまで読み手とともに時間を過ごす2匹ですので、名前があると愛着がわいてさらに可愛く感じるだろうなあと思います。

この度は素敵な作品を読ませてくださり、ありがとうございました。
執筆お疲れ様でした。

33

pass
2021年05月31日(月)00時56分 表参道 LynesOLS3s +20点
こんばんは、金木犀さん。
表参道です。

童話ということでしたが、二匹のネズミを上手く対比させていたと思います。
創作童話は書いたことがないので、難しそうだなと思いました(笑)。

気になったところを一点だけ。
>「お前にライオンの巨大な体を与えたところで、なんになったというのだろう。お前の心は、いまだに小さい鼠のままだというのに」
 ⇒この点は黄色いネズミ自身が自覚する必要があると思います。
  今の状態だと、黄色いネズミに反省がないように見えるかなと……。
  的外れでしたらすみません。

文章は簡単な表現で、分かりやすくなっていると思います。
また、風でネズミが飛ばされる描写などは非常に童話っぽくて良かったです。

最後に。
ライオンより巨大な獣というのが何の動物なのか、気になりました。
……狙い通りなのだと思いますが(笑)。

以上です。
執筆お疲れ様でした。

36

pass
2021年05月30日(日)06時43分 金木犀 gGaqjBJ1LM 作者レス
こんにちは、ナイアードさん、0点ありがとうございます。
めっちゃ悔しいけど、率直な感想っぽくてとても嬉しかったです! ありがとうございます。これからもその率直な感想をいただけたら嬉しいです。

・童話の雰囲気は出ていた。

→ふふふ、出ていなかったらまじでやばいところなので出ていてよかったです。

・ただ全体的に非常に読みづらい

→がーん。な、なんだと。

・鼠を連呼し、漢字が多いので、キャラが埋もれたからでは?

→スーパー言い訳タイムなんですけど、この作品最初は7000字近くありました。文字数を削るために「ネズミ」という三文字を「鼠」という一文字に変換するという対策をとりました。
が、その浅はかさがそもそものコンセプトである「小学校低学年向け童話」を瓦解させ、結果雰囲気に合わせて漢字を多くしたという経緯がありました。
それはそれとして、この読みにくさは、漢字もそうかもしれませんが、漢字だけじゃないかもしれませんね。文章のリズムとかの問題かもしれず、です、でしたの繰り返しがくどいと感じたからかもしれず、読点と句点の位置の問題かもしれません。ここらへんは、もうちょっと突き詰めた意見があったらお願いします。

・大家族なのに、先生

→これ意外に引っかかる人多いかもしれませんね。僕の感覚だとネズミはネズミ式に増えていくので親戚はどうしても多くなっていくと思うんです。父が生んだ、娘と息子が生んだ孫の男の子が孫の女の子がまた結ばれてできた子供のさらに子供と……みたいなイメージだったので、大家族とはいっても、おじさんとかとは言いづらい関係性になっていくと思うんですよ。なので、その家族の中で先生的な役割を担うネズミがいれば、先生ネズミと書いても違和感ないと思うのですが、そこらへんやっぱだめなんでしょうかね。

・指導役の先生がわり

→ご意見ありがとうございます。参考にしますね。

・結末をもっとひねって驚かせる必要があるのではないか。

→オチは大事ですよね。意外性のある結末というのは確かに物語を面白くさせる要素の一つですし、そういう方向で考えていたなら僕もそうしていたと思います。
 しかし今作はどっちかというと寓話的な要素を重視しましたので、物語のテーマを読者が考え面白いと感じていただくことを目的にして書きました。
 それにしても、もうちょっと「どうなるんだろうドキドキ」という演出は考えられるかもなので、そこらへんもっとふさわしい書き方ができたら挑戦したいと思いました。


 ナイアードさん、感想ありがとうございました!




pass
2021年05月29日(土)23時06分 ナイアード  0点
感想残していきます。

童話の雰囲気は出ていたと思います。
普段あまりこういう作風のは読まないので、良い経験でした。
楽しめました。

ただ、全体的に非常に読みづらかったです。
鼠を連呼しているせいかもしれません。
文章に漢字が多い印象もあるので、その中にキャラが埋もれてしまうとでもいいますか、そんなふうに感じました。
敢えてカタカナでネズミと書き、地の文と差別化すれば読みやすかったのではと思いました。

冒頭ですが、「大家族」と言っているのにその後に「先生」が出てきたので、?
となりました。
「指導役の先生代わり」とかの表現でもいいのではと思いました。


結末もあっと驚くものではなく、なんとなく予想できたので、少しひねりが欲しかったようにも思います。
23

pass
2021年05月27日(木)19時17分 金木犀 gGaqjBJ1LM 作者レス
こ、こんにちは(震える声)

50点。針の筵だ、が、まぁそれはそれとしてありがとう。

灰という文字だけで灰原を連想し、そのまま登場人物をすべてコナンキャラに脳内変換して読むという芸当にはさすがのおれもしてやられた、まさかちゃんと書いた内容を読み取っていたとは。


感想ありがとうございました。

pass
2021年05月27日(木)11時49分 ジャイアン  +50点
この作品を読んで俺は、今の自分の心に嘘をつかないで素直にありのままに生きようって思ったぜ。
背伸びをすることもなければ小さくなることもせず、心のままに、ありたい自分と行きたい未来に向かって突き進むと決めたぞ。


のび太ぁーどこにいる(怒)
出てこないとギタギタにしてやるぞ(怒)
19

pass
2021年05月26日(水)05時56分 金木犀 gGaqjBJ1LM 作者レス
ちゃ。

残念ながら見慣れない名前でこなれた感想を書いていると、ハンネを変えたかつての利用者疑惑があるんですよね……。
ここに来る時点で、初めての方だったらこんなちゃんとした感想書かないだろうし、作品を投稿してないところもなんか怪しい、けど、ま、初めてなので、初めまして!


まずは面白い、とのこと。ありがとうございます。


・なんで灰色のねずみだけルビふってるの?
→これ元々ひらがなで、灰色とか黄色とか一部の漢字だけルビを最初ふって、あとはそれをたよりに読んでもらうスタイルにしたんですが、その名残ですね。つまり、消し忘れました、は、はずかしい!!
ここは意見を受け止め、早速修正させていただきました。指摘ありがとうございます!

・そのあと、元家族の描写はもっとあってもよかったのではないか。

→そのあと、というのは、物語の後、ということでしょうか、それともけしわすれた灰色のルビのあとのことかな。
 そうですか。
 一つの意見として受け取らせていただきますが、現状、それを書く意味は見いだせないかな、という感じです。というのも、ネズミ式に増える家族なので、父親母親といっても兄弟沢山いすぎるし、どこを描写したらいいか。

・童話を書いている。もっと童話を書いてほしい。
→いや、これ書くのに、3、4日かけているので、もういやですねこんな苦労。すっと子供にでもわかる描写とか考えるの楽しかったんですが、考えれば考えるほど正解がわからん。こんな表現難しくてあかんやろ、っていう部分が、この作品にも多々ありますね。ってか、こんな漢字多い時点でそもそものコンセプトが瓦解しているのですが……。
 テーマを考えていらっしゃるということで。
 今作も寓話になってますが、どういう子供に、どういう話を聞かせたいのか、を考えるのは本当に楽しい作業でした。
 なので、僕がすすめるのは、関生さんが生きてきた経験の中で、役に立った思想、大事にしている考えを、物語に落とし、子供にそれをどう伝えてあげればいいのかを考えればいいのではないかな、と思います。

 おのずと、決まると思いますよ書きたい物語が。


 関生さん感想ありがとうございました。


pass
2021年05月25日(火)21時58分 関生  +20点
最初に書いておきますが、失礼があったらごめんなさい。

【感想】
面白い話でした。
初めてこのサイトで読んだ作品なので平均とかは分かりませんが、楽しんで読むことができました。
黄色い鼠と灰色の鼠のキャラ、そしてテーマがしっかり伝わってきたと思います。

【気になった点】
・藪や蟻には読み仮名がないが灰色には読み仮名があるのに少し違和感を覚えました。
・その後、鼠の元の家族の描写などがあってもよいのではないでしょうか。

【その他】
私も今童話コンクールに応募するために童話を書いており、テーマを決めるのに四苦八苦しています……。
面白い作品でしたので、また童話を上げてくださると嬉しいです。
23

pass
合計 6人 100点


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